Record China 2020年11月5日(木) 19時20分
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5日、韓国・朝鮮日報は「世界貿易機関事務局長選挙で韓国候補が“美しい退場”を検討している」と伝えた。写真はWTO本部。
2020年11月5日、韓国・朝鮮日報は「世界貿易機関(WTO)事務局長選挙で韓国候補が“美しい退場”を検討している」と伝えた。
記事によると、韓国政府消息筋は「近いうちに兪明希(ユ・ミョンヒ)産業通称資源部通商交渉本部長がWTO事務局長候補辞退の立場を表明する」と明らかにした。
兪本部長は先月28日、WTO事務局長選挙の最終ラウンドの支持率調査で対戦相手であるナイジェリアのオコンジョイウェアラ候補に大きく差をつけられたが、その時点では辞退表明をしなかった。慣例上、最終ラウンドで劣勢の候補は無理に戦いを続けず辞退を宣言し、多数の支持を得た候補者が満場一致で事務局長に選出される形をとる。しかし今回は、米国が韓国候補を支持する意思を公に発表する異例の事態が起きたため、韓国政府はこれまで辞退表明を保留としていたという。
韓国政府は最近まで、加盟国の動向などを細かく分析していたが、現実的に逆転が難しい状況にもかかわらず選出手続きを遅延させた場合の外交的負担を懸念し、辞退を決意した。また、ナイジェリア候補が中国の積極的な支持を受けている点も考慮したという。
同消息筋は「韓国政府はもともと劣勢だった兪本部長が期待以上の支持を受けて最終ラウンドに進出できただけでも大きな外交的成果だと評価している」とも話したという。
これに韓国のネットユーザーからは「お疲れ様でした。良い経験になっただろう」「韓国の地位が上がったと思う」など労いの声が寄せられている。
一方で「最後まで諦めずに頑張って戦ってほしかった」「ナイジェリア候補を支持した国の製品の不買運動を始めよう」など悔しさをにじませる声も。
また、「文大統領の外交力不足」「文大統領は電話一本で支持を得られると考えている。それじゃあ無理に決まっている」「美しく辞退できる時期はもう逃したのでは?」「現政権の能力と世界的地位、そして外交力の不足から生まれた悲しい結果なのに、美しい退場だなんて…」などと指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)
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