〈一帯一路実践談42〉忘れられないあの人この人

小島康誉    2020年11月7日(土) 16時20分

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国際協力の重要性に気づき、実践を開始した。この間に日中双方の数百数千いや数万の方々に指導協力いただいた。格段のお世話になり旅立たれた方を紹介したい。写真は王恩茂中共新疆党書記と。

2013年、習近平国家主席は「シルクロード経済帯」と「21世紀海上シルクロード」構想を提唱した。合わせて「一帯一路」である。経済の道、政治の道であると同時に文化の道、国際協力の道でもある。その「一帯一路」の要衝である新疆での38年にわたる国際協力の紹介を、レコードチャイナとの有難い縁で、今年1月より開始した。感謝しきれない。

ささやかな実践はこれまでに紹介させていただいたが、再掲すれば以下のようである。世界的文化遺産保護研究方面の「キジル千仏洞修復保存活動」・「日中共同ニヤ遺跡学術調査」・「日中共同ダンダンウイリク遺跡学術調査」ではキジル千仏洞世界遺産登録など画期的成果を獲得した。人材育成方面の「新疆大学奨学金」・「新疆文化文物優秀賞」・「シルクロード児童育英金」・「希望小学校」では漢・ウイグル・カザフ・モンゴル・回・シボ族など多民族の皆さん多数に喜んでいただいた。関連方面の「各種寄付」・「各種代表団派遣と招聘」・「各種講演・写真展・出版」・「各種仲介」・「档案史料出版」・「中国歴史文化遺産保護網」でも豊富な成果をあげることができた。

(鉄木尓・達瓦買提新疆政府主席〈左〉と金雲輝新疆生産建設兵団司令を平山郁夫日中友好協会長へ紹介)

昨今の新疆・香港問題・米中対立激化などもあり、日本はアメリカと中国の間で、難しいかじ取りが求められている。一庶民である筆者へもお叱りをいただく。筆者はいわゆる中国一辺倒派・中国評論家でなく、日中理解・日中共同実践家である。「日中友好を基礎として、日中理解を促進し、日中共同を実践すべき」と主張しつづけている。1972年「広州交易会」に参加し、82年に新疆を訪問したのが縁で、多民族の温かい人情と豊富な文化遺産に出会った。そして国際協力の重要性に気づき、実践を開始した。この間に日中双方の数百数千いや数万の方々に指導協力いただいた。感謝しきれない。格段のお世話になり旅立たれた方を紹介したい。ご縁をいただいた順に。職歴は主なもののみ。

(塩川正十郎元財務大臣と官邸で小泉純一郎総理にニヤ調査を報告)

鉄木尓・達瓦買提(1927-2018 新疆ウイグル自治区政府主席 全国人民代表会議副主席):1985年自治区政府主席就任以来、厚情たまわり、また日中共同ニヤ遺跡学術調査の名誉主席としてニヤ調査を全面的に支持されるなど絶大な協力をいただいた。

王恩茂(1913-2001 中国共産党新疆ウイグル自治区委員会書記 中国人民政治協商会議全国委員会副主席):1986年、筆者のキジル千仏洞への修復保存資金寄付申し出を承認され、以降の活動につながった。また各種活動を全面的に支持いただいた。

塩川正十郎(1921-2015 運輸大臣 文部大臣 内閣官房長官 自治大臣 国家公安委員会委員長 財務大臣):1987年に筆者が日中友好キジル千仏洞修復保存協力会を設立する際以来、日中共同ニヤ遺跡学術調査などでも格別の指導と厚情をいただいた。

■筆者プロフィール:小島康誉


浄土宗僧侶・佛教大学内ニヤ遺跡学術研究機構代表・新疆ウイグル自治区政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種国際協力を実施中の日中理解実践家。
ブログ「国献男子ほんわか日記」
<新疆は良いところ>小島康誉 挨拶―<新疆是个好地方>
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