戦時中の強制連行めぐる集団訴訟、中国で初の訴状受理―中国メディア

Record China    2014年3月19日(水) 14時13分

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18日、北京市第1中級人民法院は、戦時中に日本へ強制連行され過酷な労働を強いられたとして、中国人元労働者や遺族が日本コークス工業(旧三井鉱山)と三菱マテリアルを相手に損害賠償を求めた訴状を受理した。写真は強制連行に関する資料。

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2014年3月18日、北京市第1中級人民法院は、戦時中に日本へ強制連行され過酷な労働を強いられたとして、中国人元労働者や遺族が日本コークス工業(旧三井鉱山)と三菱マテリアルを相手に損害賠償を求めた訴状を受理した。強制連行をめぐり、中国の裁判所が訴状を受理したのは初めて。原告数は遺族が3人増えて40人となった。原告側弁護士がこの日、記者会見で明らかにした。京華時報が伝えた。

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訴状では、(1)人民日報や朝日新聞など日中17社の新聞紙面への謝罪広告掲載(2)1人当たり日本円で約1700万円の損害賠償(3)訴訟費用の全額負担を求めている。

原告側の康健(カン・ジエン)弁護士は「現有の証拠や事実に基づけば、勝訴しない理由はない。日本でも終審では敗訴したが、一審や二審で勝訴した例がある」と語った。

当時の資料によると、1943年4月から45年5月まで、計3万8935人の中国人労働者が169回に分けて強制徴用され、日本企業35社で奴隷的に酷使された。日本敗戦までに6830人が命を落とした。

1990年代以降、生存者や遺族が日本企業を相手に提訴する訴訟が相次いだ。しかし、日本の最高裁は2007年、日本企業の加害事実を認めたものの、「72年の日中共同声明により、中国国民は裁判で賠償請求できなくなった」との判断を示し、原告敗訴が確定している。(翻訳・編集/NY)

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