2014年3月18日、韓国ドラマ「星から来たあなた」で大ブレークした俳優キム・スヒョンや「相続者たち」で主役を務めた俳優のイ・ミンホはいずれも、今年兵役に就くため、元々は芸能界からしばらく離れる予定で、キム・スヒョンは、9月以降の仕事を全て断っていた。

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しかし、稼ぎ時の今を決して逃したくないというのが本音だろう。韓国の兵務庁によると、2人はこのほど兵役延期の申請を行い、「中国などでの韓流推進」を理由に認可されたという。1年後に再度兵役手続きを行うことになる。中国や韓国の30社以上の広告に出ているキム・スヒョンは、安心してもうひと稼ぎできるということだ。重慶晨報が韓国メディアの報道を引用して報じた。

▼特例で兵役延期

韓国メディアによると、幼い頃に心臓疾患で手術を受けたことがあるキム・スヒョンは、兵役免除も予想されたものの、2012年年末に身体検査を受けた結果、現役入隊判定が出ていた。キム・スヒョンの所属事務所も、「キム・スヒョンは1年前に身体検査を受け、現役入隊判定が出た。適切な時に兵役に就くだろう」とコメントを発表している。

2人のほか、チャン・グンソクやキム・ヒョンジュン、パク・ユチョン、チョン・ユンホなど、韓流を支える人気俳優らも、兵役者リストに含まれている。しかし、関係者は、「イ・ミンホとキム・スヒョンが今年に兵役に就くことは絶対ない。2年から2年半はないだろう」との見方を示していた。その理由は簡単。2人の人気は絶頂に達しており、広告出演などはどれも2年契約だからだ。

▼完全に逃れるのはほぼ不可能

人気俳優2人が兵役をひとまず逃れたというニュースに、ファンからは歓喜の声が上がっている。しかし、ネット上では「韓国では、健康な男性が徴兵に就くのは義務で、仕事を理由に延期するなんて、愛国心が足りない」という声も上がっている。

韓国の俳優が兵役を逃れるというのは、何も今に始まったことではない。デビューしたばかりの俳優や人気芸能人などが、抜け穴を探して兵役を逃れようするのはよくあることだ。しかし、規定が整備され、結局は逃れられないというのが現実だ。

例えば、歌手ユ・スンジュンは、米国市民権を理由に兵役に就かず、兵役忌避の疑惑で韓国入国を禁じられた。歌手のPSY(サイ)も2003年から05年までの徴兵期間、ソフトウェア開発会社に勤務し、兵役を逃れたものの、2007年5月に、兵役特例疑惑を捜査していたソウル東部地方検察庁から、兵役に代わる産業機能要員としての勤務に問題があったと指摘され、結局同年12月、現役として再入隊するに至った。つまり、兵役を延期できたとしても、イ・ミンホとキム・スヒョンもいずれは兵役に就かなければならないということだ。（提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤）