中国メディアの株洲晩報は10日、オンラインゲームをきっかけに恋に落ちた相手に、男性が金をだまし取られる事件があったと報じた。

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記事によると、被害者は中国湖南省株洲市に住む29歳の独身男性。家族から結婚相手を探すようせかされる中、昨年11月に知り合ったのが張という名の女で、女は流行のファッションに身を包んだ「自撮り写真」をネットに上げて「私は今、海外留学の準備をしているところ」などと称していたという。

やがて2人は他愛もない会話を続けるうちに「恋人関係」になり、女は「病気になった、生活費がない、お金がなくて家賃が払えない」などと言って男性に何度も金を無心。一方、「ビデオ通話がしたい、会いたい」という男性の求めはすべて拒否し、今年2月には「両親が自動車事故に遭った。緊急の治療費が必要」と言って男性から振り込んでもらった20万元（約320万円）余りを「結納金になるわね」としたものの、それでも会うことは拒んだそうだ。

なお、この約20万元は男性がオンラインローンのプラットフォームで借りたもので、再び会うことを拒否されて心に疑念の生じた男性は方々を当たり、今年3月に女の家を探し当てた。実際に会ってみると、女は写真とは全くの別人で、女が話していた自身や家族の状況も全部うそだったという。

男性は女のために計32万元（約510万円）を使っており、女が返そうとしないことを受けて警察に届け出ることを決意。警察によると、女は今年22歳で、この男性の他にも2人の男性と「交際」していたそうだ。「最初はちょっと試してみる感じだった。相手が私のことを疑わないなんて思いもしなかった」と話したという女は、詐欺の疑いですでに刑事拘留されている。（翻訳・編集/野谷）