オフラインでも熱狂の今年の「ダブル11」―中国

人民網日本語版    2020年11月12日(木) 21時10分

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中国の「ネット通販イベント」は「オンラインとオフラインにまたがるイベント」へと変化した。

「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)にECからの商品をすすめるショートメッセージやアプリからのおすすめ情報を避け、SNSの優待情報を遮断していないだろうか。しかし、思いがけないことに、今やこの「ネット通販イベント」は「オンラインとオフラインにまたがるイベント」へと変化した。中国新聞網が伝えた。

各地でオフラインのキャンペーンが非常に盛んに

海南省で離島旅客を対象とした免税新政策が実施されると、海南省は一夜にして「買い物天国」になった。もともとの免税価格が「ダブル11」でさらに安くなり、ますます買い物熱があおられる。三亜国際免税城の店内では、11月10日-12日の3日間、香水と化粧品の一部が35-40%割引きになり、ビッグブランドのバッグは40-50%割引きになったと同時に、利用に制限のない111元(約1770円)の金券も配布された。

浙江省寧波市にある杉井アウトレットプラザの「ダブル11造新節」期間中には、100以上のブランドの100万点を超える商品がイベントの対象になり、最大で半額になった。スーパーチェーンの華潤万家は10月末から「ダブル11」戦線を張り、第1弾として雑貨をすべて半額にし、第2弾は選び抜かれた食品とハウスクリーニング製品を最大で半額にした。

寧波市商務局流通発展処の張宇平(ジャン・ユーピン)処長は同市の実体ある業者が「ダブル11」への参加に非常に意欲的なことについて、「こうした動きは今年初めに新型コロナウイルス感染症によって業者が消費のピークを逃がしたことが大きな原因だ。多くの業者が『ダブル11』によって、上半期の損失を穴埋めしたいと考えている」と述べた。

オフラインでは、商業施設だけでなく、観光地やテーマパークも「ダブル11」に入場料を無料にするモデルを打ち出した。

メディアの情報によると、11月9日までに湖北、山東、河北、甘粛、四川、広東、海南、浙江、江西、江蘇など10数省(自治区・直轄市)の観光地が「ダブル11」の優待措置をスタートしたと発表し、一部の観光地は11日の入場料が無料になるクーポンを配布したほか、割引の度合いが大きいプレセールや秒殺などの商品をあらかじめ公式にPRし、複数の観光地の入場料が半額以上になった。

オンラインとオフラインが一緒にキャンペーン 買おう!

オンライン業者はオフライン業者より家賃や水道代、電気代などの経費がかからないので、商品の価格はより安くなると一般的に考えられている。しかし取材してわかったのは、オンラインとオフラインはこちらかあちらかという二者択一ではなく、互いになくてはならない共存関係にあり、融合しているということだ。

たとえば北京市西城区の大商スーパーでは、「オンラインでもオフラインでも使えるクーポン券」によるキャンペーンを開催している。店員の話では、「このクーポン券はオンラインで購入でき、100元のクーポン券を買うと110元分の買い物ができ、200元の券を買うと220元になり、約10%のプレミアがつく。このほか赤ワインなどのプレゼントもある」という。

北京の消費者には、スマート製品が10%割引きになるクーポン券もあり、オンラインでもオフラインでも使用できる。北京市は6月から京東プラットフォームで配布し、11月には計150万枚を配布した。2千元買い物すると10%オフになる。

また、上海市や広州市なども京東と提携してそれぞれ20億枚のクーポン券を配った。京東のキャンペーン「2020京東11.11グローバル熱愛シーズン」の「ダブル100億計画」と合わせて、携帯電話や通信機器、スマート家電、コンピューター、デジタル製品などを200元以上買うと1割引きになるというものだ。

注目されるのは、割引き後の価格が京東の打ち出す価格よりも安くなることだ。京東商城では、同じ携帯電話が「ダブル11」のクーポン券(北京市のクーポン券を含む)で買うと4777元になる。蘇寧易購のオンライン店舗価格も同実店舗の価格より高い。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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