人民網日本語版 2020年11月25日(水) 9時0分
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成都華希昆虫博物館の趙力館長は標本を整理した際、同博物館が今年8月に四川省楽山市金口河区で採集した一連のトンボの標本の中から、世界最小のトンボ「ハッチョウトンボ」を発見した。
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成都華希昆虫博物館の趙力(ジャオ・リー)館長は標本を整理した際、同博物館が今年8月に四川省楽山市金口河区で採集した一連のトンボの標本の中から、世界最小のトンボ「ハッチョウトンボ」を発見した。四川省でこの種が記録されたのは今回が初。これらの標本からはさらに、現在知られているうち世界で最も小さい体長15ミリメートル未満のトンボの個体も見つかった。新華社が伝えた。
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趙館長によると、ハッチョウトンボは世界が公認する最も小さいトンボで、主に東南アジアと中国南方の熱帯地域に生息している。「中国トンボ大図鑑」及び日本や韓国などで発表された学術資料の記載によると、その体長は17−19ミリメートルで、オスの成虫は平均18.5ミリメートル、メスは17.5ミリメートル。
趙館長は、中国のこれほど北の方でハッチョウトンボの個体群が見つかったのは初めてであり、単独で進化した個体群の可能性が高いと分析している。発見地である四川省楽山市金口河区は地理的環境が特殊で、高山・峡谷地形に属し、峡谷の両側の山脈は最高地点で標高が3000メートルあるものの、標高500-800メートルの峡谷の底のエリアは陸の孤島のような熱帯環境を持つ。そのため、本来ならば熱帯地域に分布するトンボがここで繁殖できた。また、高山に隔てられているため、この個体群は他の地域の個体群と交流できず、独自の進化を遂げ、他の個体群とは異なる体型になったという。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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