中国がキムチの国際標準制定、「宗主国」韓国が対抗できない理由―中国メディア

Record China    2020年11月29日(日) 18時0分

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27日、観察者網は、中国主導によるキムチの国際標準が制定されたと報じた。写真は中国産キムチ。

2020年11月27日、観察者網は、中国主導によるキムチの国際標準が制定されたと報じた。

記事は、国際標準化機構(ISO)で24日、中国が主導して進めていた「泡菜」(paocai、パオツァイ)の国際標準の最終案が批准され、ISO24220「Paocai(塩漬け発酵野菜)の規格および試験方法」が誕生したと紹介。中国の一大キムチ生産地である四川省眉山市が2017年4月にISOに提案してから、足掛け3年半の歳月をかけて、キムチに関する国際標準が実現したと伝えている。

その上で、今回の国際標準制定は、中国のキムチ産業が国際的なキムチ市場のベンチマークとなり、その技術規格が世界的に認められたことを意味するとした。

一方で、「特筆に値するのは、このキムチ業界の国際標準制定にあたり、キムチ宗主国を自称する韓国の専門家が一向に参加しなかったことだ」と指摘。韓国では2017年の時点ですでにキムチの輸入量が輸出量の10倍以上、輸入キムチの99%が中国産という状況になっており、もはや「キムチ宗主国」の名は有名無実化しているのだと解説している。

また、「キムチ宗主国」再興を目指して韓国政府は18年に「キムチ産業振興総合計画」を発表し、キムチ産業の発展を推進してきたものの、今年に入って台風や長雨の影響を受けて白菜をはじめとする野菜の価格が高騰、キムチの生産量は大きく減り、多くのレストランでこれまで行われてきたキムチの無料サービスが取りやめになるなど、韓国のキムチ産業は一層厳しい状態に陥っていると伝えた。

そして、中国中央テレビ(CCTV)の報道として、キムチの供給を確保すべく韓国が中国からのキムチ輸入をさらに拡大させており、需要の高まりもあって輸入価格が前年同時期に比べて3割以上上昇していると紹介した。(翻訳・編集/川尻

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