anomado 2020年12月1日(火) 7時0分
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近年、世界的に人気が高まっている中国ドラマだが、輸出される映像コンテンツのうち7割を占めるほどの成長を示している。
近年、世界的に人気が高まっている中国ドラマだが、テレビ放送やネット配信が行われている国と地域はすでに200を超え、輸出される映像コンテンツのうち7割を占めるほどの成長を示している。
最新の撮影技術を導入した映画レベルの美しい映像や、豊富な歴史素材を壮大なスケールで描くストーリーなど、近年ではその魅力が世界中に届いている中国ドラマ。特にアジア各国での人気は高く、最初に火が点いたタイでは昨年、テレビ各局で放送される中国ドラマの数が年間100作品を突破した。中国では誰もが知る名裁判官「包青天」こと包拯(ほう・じょう)を描く作品は、同国でも根強い人気を持つほか、ファンタジーや武侠時代劇にも人気が集中している。
アフリカでは「ST Kungfu」「ST Sino Drama」といった中国ドラマを扱うチャンネルが現在、37カ国で普及しており、ユーザー数は1300万戸を突破。シリーズ化された現代ドラマ「歓楽頌」(Ode to Joy)の人気が高く、メーンキャストがタンザニアを訪問している。
中東では「花千骨~舞い散る運命、永遠の誓い~」などの武侠ファンタジー時代劇をはじめ、「平凡的世界」など社会派ドラマも人気。今年、新型コロナウイルスの影響によって“ステイホーム”が世界各国に広まったが、これをきっかけに中国ドラマ人気が飛躍的に伸びた国も多い。
映像美と壮大なスケール、飛び切りの美男美女が織りなすストーリーなど見どころの多い中国ドラマだが、その陰に制作側の多大な努力や創意工夫が垣間見えるところも魅力の一つだ。中国では映像コンテンツに対する政府機関の検閲が行われ、歴史作品なら特定の王朝の醜態を描くことや、宮廷や後宮での権力抗争を目立たせることを禁じたり、さらに最近では話数の削減も行われている。そんな次々と変わるルールに柔軟に対応し、なおかつ面白い作品を生み出し続けるアイデアも称賛される要因となっている。(提供/anomado)
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