環球網 2020年12月3日(木) 23時20分
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中国全土の学生1976人に対し、「Z世代の弾幕(コメント)文化」をめぐるアンケート調査がこのほど実施された。調査結果によると、61.34%の調査対象者は動画を見るときに弾幕を表示させることが分かった。
中国全土の学生1976人に対し、「Z世代の弾幕(コメント)文化」をめぐるアンケート調査がこのほど実施された。調査結果によると、61.34%の調査対象者は動画を見るときに弾幕を表示させることが分かった。中国青年報が伝えた。
画面を遮る、視聴体験に影響するなどの理由で、「弾幕が嫌い」と答えた対象者も38.66%存在しているが、多くの若者は弾幕文化を受け入れている。中でも「字幕」という機能型の弾幕が一番人気で、次に「ツッコミ」「ネタ」や「評論型」なども歓迎されている。
■若者の生活に溶け込む弾幕
あるサイトで映画を見たとき、弾幕をオフにすることができず、仕方なくそのまま見たという体験を持つ広西の大学に通う黄さんは、それを機に「うっとうしい」から「なかなか面白い」へと弾幕に対するイメージが変わった。「一人で動画を見ると寂しくてつまらないから、弾幕を表示させるようになった」と黄さんは心境の変化を語った。
アンケート調査によると、86.43%の対象者は弾幕が持つ「他の人と一緒に動画を見ている」という感覚を楽しんでいる。また、「面白い弾幕には意味がある」「弾幕を張るのは観点を表す手段」「弾幕は動画の内容の補充」「弾幕を通じて空間や時間に限られずに共通の趣味を持つ人を見つけられる」など、弾幕に対する考えもさまざまだ。
■弾幕はいい暇つぶし
上海の大学に通う申さんは、「弾幕は調味料」と考えている。ドラマ「後宮・甄嬛伝(日本語題:宮廷の諍い女)」の大ファンで、食事の時も動画を見ているが、名シーンと一緒に出てくる「神弾幕」はいい調味料となり、ストーリーをさらに面白くさせると考えている。
アンケート調査によると、5.34%の対象者は「よく弾幕を張る」、62.28%の対象者は「たまに弾幕を張る」と答えた。蘇州大学・伝媒学院の馬中紅教授は「ライブをその場で見るのと動画で見るのとでは感覚が異なる。ライブ会場では音楽に合わせて声を出したり踊ったりして、環境に刺激される。弾幕の存在は視聴者に臨場感を与え、視覚の刺激となり、若者の孤独感を和らげる」と述べた。
■アイデンティティーの確立と感情の共感の実現
「現実世界では自分と同じ趣味や観点を持つ人はなかなか見つからないが、弾幕を通じてすぐに見つかる」と上海師範大学に通う彭さんは考えている。また、弾幕は同じ趣味の人とのコミュニケーションと考える嘉楽さんは、「自分が張る弾幕にはたくさんの『いいね』が付いてほしい。自分の観点が誰かに認められるのはうれしい」と話した。
馬中紅教授によると、Z世代の若者は他人に認められ、共感を得たい世代だ。「他の世代と比べて、Z世代は誰かとシェアしたい、その過程で同年代の人から共感を得たいという気持ちが強い。しかし、現実世界では趣味で意気投合する人とは出会いにくく、弾幕を通じて共通の趣味を持つ人を見つけ、孤独感を解消する」と馬教授は考えている。(提供/環球網・編集/孫ソウ)
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