Record China 2020年12月10日(木) 16時40分
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中国メディアの新聞晨報は9日、新型コロナウイルスに感染し、ネットで誹謗中傷された四川省成都市の女性が謝罪文を出したと報じた。写真は成都市で行われたPCR検査の現場。
中国メディアの新聞晨報は9日、新型コロナウイルスに感染し、ネットで誹謗(ひぼう)中傷された四川省成都市の女性(20)が謝罪文を出したと報じた。
成都市衛生健康委員会は8日、この女性の感染確認について発表した際、前日感染が確認された市民の孫で最近14日間の行き先は比較的複雑だと説明。女性は実家やネイルサロン、食堂、複数のバーなどを訪れており、記事によると女性の個人情報は発表当日の午前中に複数のSNS上で拡散された。中には女性をののしったり、からかったりするネットユーザーも現れたという。
女性は9日出した謝罪文で「市民の皆さんにお詫びします」と述べ、感染拡大を防ぐため直ちに防疫当局に協力してきたこと、現在病院で治療を受けていることなどに言及した上で、「ネット上で私に関するデマを見つけました。その多くは私と私の家族に対する誹謗中傷で、これだけ多くの人がなぜ私を攻撃するのか理解できません。私はうっかり感染してしまっただけです。私も被害者です」とつづった。また、これまでバーでマーケティングと雰囲気に関する仕事をしていたことを説明し、「ネット世論の力を初めて感じました。当時、祖母の感染を知りませんでしたし、もし知っていたなら絶対に外出しませんでした。市民の皆さんにご迷惑をおかけし、皆さんの静かな生活を壊してしまったことをお詫びします。皆さんが防疫に協力し、感染症に早く打ち勝つことを願っています」などと訴えた。
この謝罪文には多くのネットユーザーから「あなたは悪くない。悪口なんて気にしないで」「自分が感染したって分かる人なんていない。今は余計なことなんか考えずにしっかり治して」「ウイルスにもネットの暴力にも負けないで」「謝罪なんて必要ない」などのコメントが寄せられた他、CCTVのキャスターも女性に対するサイバー暴力に苦言を呈したという。(翻訳・編集/野谷)
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