「ここは本当に日本なのか?」初めて日本を訪れた中国人が驚く―中国メディア

Record China    2020年12月23日(水) 13時20分

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中国のサイトに22日、「高齢になっても働く日本人の姿に驚かされた」として、日中の高齢者の違いについて紹介する文章が掲載された。資料写真。

中国のサイトに22日、「高齢になっても働く日本人の姿に驚かされた」として、日中の高齢者の違いについて紹介する文章が掲載された。

文章の筆者はまず、宇都宮の近辺に出張した時のエピソードに言及。訪問先の工場から帰る際に乗ったタクシーの運転手は少なくとも70歳に見え、筆者自身も驚いたが初めて日本を訪れた同僚は「あれだけの高齢で運転の仕事をするなんて。ここは本当に日本なのか」と仰天したそうだ。同僚がこうした反応を示した理由を、筆者は「多くの外国人の目に日本は『優れた養老保険制度と年金制度を持つ先進国。高齢者は働かなくても暮らしていける』と映る」と解説。その上で日本では多くの高齢者が働いているとのデータを示し、「中国では都市、農村にかかわらず高齢者が働いているところを見ることは少ない」と続けた。

文章によると、中国では「高齢者を施設に入れる家庭は『不孝』」とされ、年を取った親の多くは子どもと一緒に生活している。都市に住む高齢者が日頃することも固定的で、公園での広場ダンスや孫の送り迎えなどがそれに当たるという。

文章は日中のこうした違いの原因分析も行っており、その一つとして「家庭観念の違い」を挙げた。「働きたい、働きたくない」はさておき、「高齢者が(幼い)子どもの世話をする」のが伝統的家庭モデルの中国では「(外に出て)働く時間がない」というケースが主流なのだそうだ。共働き世帯が多い中、高齢者は子どもの世話をする責任を負っており、そうしないことが原因で家庭内トラブルが起きたとの話も多く聞かれるという。一方、日本について文章は「家族間の区分ははっきりしている」とし、「多くの女性が主婦となり、夫は外で働く」と指摘した。

文章が示した二つ目の原因は「高齢者が育った社会環境の違い」で、「30~40年前、現在の高齢者は青壮年だった」と述べて「日本の高齢者は日本の高度経済成長に大きく貢献した。教育レベルも高く、退職前は多くの人が会社の中核メンバー。退職しても高い技術や教養を備えており、採用に意欲を示す日本企業は多い」「40年前の中国は改革開放の初期段階で大勢の人が都市に向かい、一代目として富を求め始めた。教育レベルには限りがあり、卓越した人材は少なかった。一度仕事から離れると次の仕事を見つけるのは難しい」と論じた。

さらに三つ目の原因として「仕事に対する高齢者の見方の違い」を挙げ、「多くの中国の高齢者にとって最も重要な観念は『家庭』で、仕事は二の次だ」と指摘。日本では「仕事を通して健康を維持する」という人も少なくないことを紹介し、「中国の高齢者は違う。中国の高齢者が考える健康は広場ダンスなど公園での活動の中にあり、『働かないこと』を求める人は多い」「実際のところ日本の高齢者は比較的孤独で、仕事という方法で社会との交流を保とうとしている」「必要な収入の維持も日本の高齢者が働く原因の一つで、多くの人は退職後に大部分の収入源を失うため、これまでと同水準の生活を送るためには他の収入源が必要になる」などと説明した。(翻訳・編集/野谷

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