中国初、未来感満載のスマート型無人システム母船が建造へ―中国メディア

人民網日本語版    2020年12月24日(木) 5時20分

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南方海洋科学・工学広東省実験室は中国艦船研究設計センター、中船黄埔文衝船舶有限公司と共同で、スマート型無人システム母船・設計契約に調印し、中国初のスマート型無人システム母船を建造する。

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南方海洋科学・工学広東省実験室(珠海)が19日に明らかにしたところによると、同実験室は中国艦船研究設計センター、中船黄埔文衝船舶有限公司と共同で、スマート型無人システム母船・設計契約に調印し、中国初のスマート型無人システム母船を建造する。プロジェクトの設計期間と工期は18−20カ月になる見通しで、2022年の引き渡し・使用開始を予定。科技日報が伝えた。

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中山大学が先頭に立ち建設・管理する同実験室は2018年12月に設立された。珠海市人民政府が主宰し、実行理事会が指導する実験室主任責任制を採用。実験室室長は中国科学院院士で、中山大学兼任教授の陳大可氏。

世界初の遠隔操作(R1)船級記号の取得が期待されるスマート型科学調査船である同実験室のこのスマート型無人システム母船には、他にはないどのような優れた特徴があるのだろうか。

陳氏は調印式で、「現在の従来的な海洋観測方法がボトルネックに陥るなか、当実験室はスマート型無人システム母船の設計・建造を打ち出した。これは当実験室の重大科学プラットフォームインフラ整備が前進する大きな一歩であるだけでなく、当実験室が重点的に取り組む象徴的な研究成果の一つでもある。『中国初』『未来感』『スマート化』『高い国産化率』が、このスマート型無人システム母船の最大の見所だ」と述べた。

同実験室海洋スマート無人装備革新チーム首席科学者の周寧研究員は「スマート型無人システム母船は従来の海洋調査モデルを打破し、中国の専門的なスマート母船によるロット化無人設備のエリアを跨ぐ共同海洋観測の先例を築く」と述べた。

スマート型無人システム母船の外観も「未来感」満載だ。中国艦船研究設計センター上海支センター副総師の馬忠俊氏によると、母船は設計で「未来感」「無人システムサポート」「グリーンでスマート」という3大理念を貫いており、高い操作性と機動性を持ち、環境保護及び特殊任務シーンの要求に合致するという。中船黄埔文衝船舶有限公司総建造師の樊雷氏は、「スマート型無人システム母船は中国初のスマートな遠隔操作と自主航行が可能な科学調査船になる。また初の空・海・潜水無人システム共同作業を実現する母船にもなる」と述べた。

専門家によると、IMOSOSは世界初のシステムで、海洋防災・減災、海底精密測量、海洋環境モニタリング、洋上風力発電所メンテナンスなどにスマートかつ高効率なツールを提供できる。さらに国家海洋事業と地域の社会・経済発展に全面的かつ正確な海洋情報サービスを提供する。

スマート型無人システム母船はIMOSOSシステムの水上サポートプラットフォームとして、従来の海洋調査スタイルに対して重大な画期的・革新的意義を持つ。陳氏は「スマート型無人システム母船の建造は、同実験室が世界の科学技術の先端と国の需要を見据え、粤港澳大湾区(広州仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、 中山、江門の9市と香港、マカオ両特別行政区によって構成される都市圏)に根ざし、南中国海を深く耕し、世界の建設目標に目を向ける重要な措置であり、『海洋強国』国家戦略を支える中核的な重要任務だ。これは国家海洋発展への貢献に対して重要な意義を持つ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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