Record China 2020年12月26日(土) 18時20分
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24日、上海熱線は、新型コロナの流行以前からアジア人の中でも特に日本人が好んでマスクを着用していた理由について解説する記事を掲載した。
2020年12月24日、上海熱線は、新型コロナウイルスの流行以前からアジア人の中でも特に日本人が好んでマスクを着用していた理由について解説する記事を掲載した。
記事は、アジア系米国人タレントによる、欧米人がアジア人に対して抱いている疑問を紹介するシリーズ動画において、高い頻度で出現する疑問が「アジア人はどうしてマスクをするのか」というものだったとした上で、アジアの中でも日本は「真のマスク大国だ」と紹介。2018年度には日本でおよそ55億枚のマスクが生産、輸入され、1人当たりに換算すると年間43枚ほどになることからも日本のマスクの流行ぶりがうかがえるとした。
そして、日本人がマスクを頻繁に着用する理由としてまず、空気中に漂うウイルスを吸い込むことを防ぐ、他人と会話することでウイルスが広がることを防ぐ、特に春に多くの人を悩ませる花粉を防ぐなど、自分や他人の健康を守るための軽便な手段として普及している点を挙げた。
次に、内向的かつ謙虚な国民性により、顔をマスクで隠して自分の表情や感情の変化を安易にさらしたり、喜怒哀楽を表に出したりしないようにするためであると説明。特に女性は公共の場で「他人からどう見られているか」と非常に気にする傾向があるとしている。
また、マスクは「社交恐怖症」を緩和させる重要なシステムでもあると指摘したほか、近年のインターネットやSNSの普及によって多くの若者がオフラインでの顔と顔を突き合わせた交流、コミュニケーションに圧迫感、抵抗感を感じており、マスクをして自分の「正体」を隠すことによりオフライン交流での安心感を得ようとする目的もあると論じた。
記事は「総じて、日本においてマスクは非常に特色を持った風習、地域文化だと言える。マスクが広く普及した現代の様子は、まるで覆面姿の忍者の時代に戻ったようであり、ある意味で歴史が繰り返されているのかもしれない。マスクによって心の安らぎを得る行為は、人類の黎明期に存在した宗教的な仮面、中世ヨーロッパのペスト流行時に医師が装着したと言われる『くちばし型マスク』にも共通するところがある」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)
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