人民網日本語版 2020年12月30日(水) 6時30分
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北京市が27日に開いた新型コロナウイルス対策をめぐる記者会見で、北京市政府の徐和建報道官は、「北京で新型コロナ感染者が散発しており、感染対策は厳しい局面にある」との見方を示した。写真は北京の地下鉄。
北京市が27日に開いた新型コロナウイルス対策をめぐる記者会見で、北京市政府の徐和建(シュー・ホージエン)報道官は、「北京で新型コロナ感染者が散発しており、感染対策は厳しい局面にある」との見方を示した。新華社が伝えた。
27日から、順義区南法信鎮西杜蘭村と高麗営鎮張喜荘村が中リスク地域に指定された。現時点で、北京市の中リスク地域は、同2地域と朝陽区漢庭酒店(大山子店、低層階店舗含む)の計3地域。その他の地域はいずれも低リスクとなっている。
北京市疾病予防管理センターの●星火(パン・シンフオ、●はまだれに龍)副主任によると、今月26日0時から24時にかけて、北京市で確認された国内症例の新規感染者は5人、無症状感染者は1人だった。輸入症例の新規感染者は3人、無症状感染者は1人だった。感染の疑いがある人は、国内と輸入症例ともに0人だった。
国内症例の新規感染者と無症状感染者はいずれも26日に感染が確認された感染者の濃厚接触者だった。新規感染者5人は、12月25日に感染が確認した感染者の親戚や友人で、3世帯にわたっており、最近集まったり、一緒に買い物に出かけたりしていた。無症状感染者は感染者と同じ車に乗っていた。
北京市順義区党委員会の常務委員を務める、支現偉(ジー・シエンウェイ)区政府常務副区長によると、現在、同区はPCR検査場を111カ所に設置している。27日午後3時の時点ですでに83万8270人の検体を採取し、すでに結果が出た38万9294人は「陰性」だった。
北京首都国際機場股フン有限公司(フンはにんべんに分)の趙瑩(ジャオ・イン)副総経理によると、首都国際空港と、大興国際空港は通常通り営業している。国際便による渡航者は、専用エリアを通って、クローズド・ループ管理が実施されるため、他の人と接触することはないという。空港の空調設備の配管や通気口などのサンプルを採取して、PCR検査を実施した結果、いずれも「陰性」だった。
北京市文化・観光局の一級巡視員の周衛民(ジョウ・ウェイミンン)氏は、「2021年の元旦と春節(旧正月、来年は2月12日)が近づいており、首都の文化・観光市場でも人の動きが多くなる。そして、観光客や市民らが集まる機会もピークを迎える。人の流動を減らし、多く人が集まるのを防ぐために、北京市は原則として各種縁日や大型文化活動は開催しない」と説明する。
現時点で、北京市は元旦と春節の期間中に開催する大型の営業性の公演イベントの審査受付を一時中止しているほか、公園や観光スポット、観光客が密集する場所などの人の流れを管理、コントロールする計画だ。北京市の公園、観光スポット、名所旧跡、イベント会場などは、入場者の上限を定員の75%に制限して開放しているほか、予約制を常態化するよう推進し、予約者数を厳しく制限している。
徐和建報道官によると、北京市の各区、各当局、各機関は緊急事態の状態に入り、全力で感染対策を実施しなければならず、ウイルスの拡散、蔓延を何としても抑え込みたい考えだ。
北京市の関連当局は、「社会の対策を強化し、『密集しない、集まらない、流動を減らす』ことにより、防御線をしっかりと張らなければならない。また、市民は個人レベルでの感染対策意識を高め、科学的、かつ正しくマスクを着用し、手洗いを励行し、換気をよくし、できるだけ集まらず、ソーシャルディスタンスを確保し、取り箸を使うなど、優れた衛生習慣を強化して、首都の安全を守るために努力してほしい」と呼びかけている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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