現在の中国、60年代の日本と同様の状態に―中国専門家

Record China    2014年4月11日(金) 23時50分

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10日、北京大学国家発展研究院の林毅夫教授は「現在の中国は60年代の日本と同様の状態にある」と指摘し、労働集約型の産業を海外へ移転させる時期にあると指摘した。写真は江西省の紡績工場。

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2014年4月10日、日本華字紙・中文導報によると、8日から11日の日程で海南省で開催されているボアオ・アジアフォーラム年次総会で、北京大学国家発展研究院の林毅夫(リン・イーフー)教授が経済誌「財経」の何剛(ホー・ガン)編集長と対談を行った。

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林教授によると、1960年代に日本は労働集約型産業をアジア四小龍(韓国、台湾、香港、シンガポール)に移転させ、その工業化、近代化を実現し、輸出による成長を促した。1980年代にはアジア四小龍が労働集約型の産業を中国に移転させ、中国の改革開放後の貿易による成長を促し、中国を「世界の工場」へと変ぼうさせた。中国は現在そうした60年代の日本や80年代のアジア四小龍と同じような状態に達しており、労働集約型の産業は海外の人件費の低い発展途上国へと移転しつつある。

ただし、1960年当時の日本は製造業全体の雇用者数が970万人、1980年代の韓国も製造業全体の雇用者数は230万人、台湾も200万人に満たず、香港は100万人程度で、シンガポールは50万人前後と少なかったが、現在の中国が雇用する労働力は1億5000万人と、日本の15〜16倍であるという点で大きく異なると指摘。中国からの労働力の移転は世界各地の多くの国を労働集約型産業による成長を後押しし、雇用機会や競争力の向上、資本蓄積、産業アップグレードを促すことになると話した。(翻訳・編集/岡田)

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