人民網日本語版 2020年12月31日(木) 5時20分
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今年の中国の人工知能(AI)インフラの市場規模は前年同期比26.8%増の39億3000万ドルにのぼる見通しだ。資料写真。
世界市場分析機関のIDCと浪潮電子情報産業がこのほど共同発表した「2020−21年中国人工知能計算力発展評価報告書」によると、今年の中国の人工知能(AI)インフラの市場規模は前年同期比26.8%増の39億3000万ドルに上る見通しだ。経済日報が伝えた。
IDC企業研究副総裁補佐の周震剛(ジョウ・ジェンガン)氏は、「今年の中国AI市場の全体規模は約63億ドルで、2024年には172億ドルに上ると予測している。AIサーバーの市場規模は現在、AIインフラ市場の87%以上を占めている。中国のAIサーバーは高成長を維持し、2024年に78億ドルに達する見通しだ」と述べた。
AIの3大基本要素としてのデータ資源、演算能力、コアアルゴリズムは、いずれも計算能力の支えが不可欠だ。浪潮信息副総裁の劉軍(リウ・ジュン)氏は「AIアルゴリズムの飛躍的な発展に伴い、大規模な計算力のサポートがなければスピーディーで効果的に実行できないモデルトレーニングがますます増加している。計算能力は未来のAI応用の進展を決定づける要素だ。アルゴリズム、データ、計算能力は相互促進、相互発展のプロセスだ。AIの産業化と産業のAI化は現在、従来産業のモデル転換・高度化を促し、産業を再構築しつつある」と判断した。
周氏は「中国のIT業界全体の支出は現在、米国の約40%だが、サーバーの計算能力は約60%、AIの計算能力は約80%だ。世界のAI計算能力の発展を見ると、今年の世界のAIサーバー市場に占める中国の割合は約3分の1で、世界AI産業発展の中堅パワーだ。これは側面から一国の最先端のイノベーション能力を反映している」と述べた。
今年の中国AI都市ランキングのトップ5は、北京、深セン、杭州、上海、重慶の順だ。また、複数の都市は自身の産業の優位性及び各種要素の働きかけを受け、AI応用で大きな進展を遂げている。例えば東莞のスマート製造、武漢のスマート医療、合肥のスマート農業など、中国のAI都市が各地で発展している。将来的に都市の特徴と結びつけたより多くのAIモデルエリアが登場し、産業発展のベンチマークを打ち立てるだろう。
AI業界応用浸透度ランキングを見ると、2019年と比べると、インターネットは首位をキープし、電気通信と製造業界の応用シーンがより豊富になり、市場のポテンシャルが大幅に向上する見通しだ。今年上半期、医療業界は新型コロナウイルスの影響を受けAI応用の実施ペースを上げ、複数の面で明らかな成果を上げた。これにより医療業界のAI応用浸透度も教育業界を抜き7位になった。
未来のAI計算能力発展には、どのような重要なトレンドがあるのだろうか。周氏は、「AIチップが引き続き多様に発展し、GPUが依然としてデータセンター加速で最優先され、95%以上の市場シェアを占める▽中国のAIサーバーは今後5年にわたり高成長を維持し、サーバー市場全体の成長の中核的な駆動力になる▽AI計算能力の浸透が非主流分野に徐々に広がり、2023年にはAI活動負荷の処理に用いられるサーバーの20%近くが非主流分野に回される▽AIクラウドサービスがAI市場発展の重要な駆動力になり、2018−24年の複合成長率が93.6%に達する▽AIベンチマークテストが次第に整備され、企業のコスト効果に参考を提供できるだけでなく、AI応用の未来の持続可能な発展の重要要素にもなる」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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