山西省で元慰安婦の女性が死去=地元紙「日本政府の謝罪と賠償なく無念の中で」―中国紙

Record China    2014年4月14日(月) 9時19分

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11日、山西晩報は山西省盂(う)県に住む元慰安婦で87歳の李秀梅氏が心筋梗塞で死去したと伝えた。

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2014年4月11日、山西晩報は山西省盂(う)県に住む元慰安婦で87歳の李秀梅(リー・シウメイ)氏が心筋梗塞で死去したと伝えた。以下は報道の内容。

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李さんはついに日本政府の謝罪と、受けるべき賠償を得ることなくこの世を去った。日本政府の謝罪と賠償を求めて訴訟を起こした20人の元慰安婦の存命者は残り1人になってしまった。

1927年生まれの李さんは、1941年に銃を持った日本兵に連行され、5カ月間にわたって1日十数人の日本兵から暴行を受けた。最終的には兄が金銭で李さんを取り戻したものの、頭には傷跡が残り、視力も低下し、それが原因で婦人科疾患にかかってしまった。

1994年、李さんは支援者となった日本の弁護士と面会し、対日訴訟の道を歩み始めた。2000年には東京地方裁判所で証言をし、戦時中の日本軍による性の暴力、慰安婦問題が国内外の注目を集めた。だが、東京地裁、そして最高裁はいずれも個人に賠償請求権がないとして訴えを退けた。

昨年12月、記者は李秀梅さんを尋ねた。李さんは心臓と視力が悪化し、5人の子どもが交代で介護している状態だった。李さんは記者に対し、「みんな死んでしまったのに、自分がこれ以上待って何になるだろう。死んでしまえば迷惑をかけずにすむ」と語った。

周囲の人々が「李さんの体はまだ大丈夫、一緒に勝利の日を待とう」と励ますと、老人は初めて声を上げて笑った。その日から半年もたたずして、老人は無念の思いを抱きながらこの世を去ったのである。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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