中国のニュースサイトの澎湃新聞は11日、米国のシカゴでこのほど起きた銃撃事件で犠牲となった中国人留学生について伝えた。

米AP通信の10日付報道を引用して伝えたところによると、シカゴで9日、1人の男が約4時間に7人を銃撃する事件があり、3人が死亡した。

事件を起こしたジェイソン・ナイテンゲール容疑者（32）はまず9日午後、ハイドパーク近くの駐車場の車内にいた中国人留学生のファン・イーランさん（30）を射殺した。その後、ランダムにアパート内に入り、警備員（46）と郵便を受け取っていた女性に発砲、警備員は死亡した。さらにコンビニエンスストア内で男性（20）を射殺し、エバンストンの駐車場で警察官と銃撃戦になり、射殺された。容疑者は事件前、SNS上に投稿した動画で「コミュニティー全体を爆破する」などと述べていたという。

澎湃新聞によると、犠牲となったファンさんは、北京大学光華管理学院で金融学を専攻。その後、ケンブリッジ大学で金融工学、シカゴ大学で金融数学の修士号をそれぞれ取得し、2017年からシカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネスの博士課程に在籍していたという。（翻訳・編集/柳川）