人民網日本語版 2021年1月14日(木) 6時0分
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保温ボトルとモバイルバッテリーというまったく関係のない商品が一つに合わさると、どのような効果が生まれるのだろうか。
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保温ボトルとモバイルバッテリーというまったく関係のない商品が一つに合わさると、どのような効果が生まれるのだろうか。中国の宇宙専門家は既存のモバイルバッテリーを原型に、宇宙分野における高性能熱電変換技術を使い、民間への移転を経て水筒型携帯電話モバイルバッテリーを作った。新華社が伝えた。
熱電設備は温度差を電力に変換する材料を使用。宇宙分野において、熱電設備は余ったエネルギーを集めるとともに電力を生み、宇宙船のバッテリーの代替品になる。
中国の科学者はこの宇宙熱電技術を利用し、人々の日常生活を改善しようとしている。
中国キャリアロケット技術研究院の研究者は、熱電チップを内蔵する保温ボトルを開発した。100度の水温が生成する熱エネルギーを電気エネルギーに変換し、スマートフォンの充電ができる。
研究者から提供されたデモ映像を見ると、熱電チップが水筒の蓋に内蔵されており、ふたにはUSB充電ポートがついている。研究者がデータケーブルでiPhoneと蓋をつなげると、携帯電話の画面のバッテリーマークが緑色になり、中央の稲妻マークは、携帯電話が充電中であることを示している。
研究チームメンバーの盛江(ション・ジアン)氏は「300−500ミリリットルの熱湯を水筒に入れると、水筒は携帯電話に持続的に20−30分の充電を行える」と述べた。
この保温ボトルはノートPC、カメラ、その他の低消費電力の家電に充電できる。
研究者は企業と協力し、製品を市場に投入しようとしている。価格は150~200元(約2400~3200円)を見込んでいる。
熱電チップを内蔵するため、この保温ボトルは市販される一般的な商品より約200グラム重い。しかし盛氏によると、消費者が携帯しやすいように、研究者は真空ステンレスの代わりに、宇宙船によく使われる軽量断熱材量を容器に使用し、50−100グラムの軽量化ができるという。
盛氏はさらに、保温ボトルの安全性を強調し、「その発電の電圧は人体にとって安全な電圧を下回り、安全かつ信頼できる。従来の充電器の過熱や電気回路のショートなどによる爆発のリスクはない」とした。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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