Record China 2021年1月14日(木) 16時0分
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13日、21世紀経済報道は、外来種への深刻な依存により、中国本土の食用豚の品種が絶滅の危機にひんしていると報じた。
2021年1月13日、21世紀経済報道は、外来種への深刻な依存により、中国本土の食用豚の品種が絶滅の危機にひんしていると報じた。
記事によると、2019年時点で豚肉の年間消費量4486.6万トンと世界の半数近くを消費してる中国では、外来種が在来種を駆逐する現象が起きており、1994年に90%だった中国豚肉市場の在来種シェアが2007年には2%にまで減少し、外来種が中国人の食卓をほぼ占領している状態になったという。
養豚技術の専門家である中山大学生命科学学院の陳瑤生(チェン・ヤオション)教授は、外来種の引き込みは1980年代に始まり、米国のデュロック、デンマークのランドレース、英国の大ヨークシャーといった品種が導入されてきたと説明した。
また、外来種は在来種の半分に当たる平均6カ月で出荷可能と成長が早く、飼料コストも低く抑えられること、在来種の赤身比率がわずか35%なのに対し、外来種は75%に達することなどが、中国における外来種豚肉の急速な普及の要因になっているとした。
一方、数年前に行われた第2次全国家畜・家禽遺伝資源調査では、中国に生息する88種の土着ブタ品種の85%が個体数を急速に減らしており、4種類がすでに絶滅したほか、30種余りが絶滅の危機にひんしていることが明らかになったとした。
記事は、中国国内の近代的な養豚業は立ち遅れを見せており、技術者不足に加えて業界全体の体制の整備も不十分であると指摘。在来種の繁殖、改良が難しいのみならず、引き入れた在来種も世代を重ねるごとに退化が進み「引き入れ―退化―再引き入れ―再退化」の悪循環を繰り返していると伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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