人民網日本語版 2021年1月18日(月) 11時20分
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ここ数年、抜け毛対策が徐々にホットな話題になっている。写真は北京。
ここ数年、抜け毛対策が徐々にホットな話題になっている。見た目のイメージを維持するため、抜け毛予防のシャンプーや育毛剤などを購入する人がいれば、カツラを選択する人、植毛を選択する人もいて、「抜け毛経済」が台頭することになった。工人日報が伝えた。
抜け毛対策は今や注目の話題だ。国家衛生健康委員会がまとめた最新のデータによると、中国で抜け毛に悩む人は2億5000万人を超え、国民の約6人に1人にあたるという。
見た目のイメージを保つため、カツラを選ぶ人もいれば、植毛を選ぶ人もいる。
北京の文化広告会社で働く趙沢宇さん(28)は最近、抜け毛の量が以前よりかなり増えたことに気づいた。病院で検査してもらったところ脂漏性脱毛症と診断された。
趙さんは、「このところ深夜まで起きていることが続き、抜け毛は睡眠不足や仕事のストレスと大いに関係があるのかもしれない。禿げるんじゃないかと本当に心配だ」とやるせない表情で話した。
実際、趙さんと同じように抜け毛に悩む人は少なくない。夜更かしや仕事のストレスで毛が抜ける人、不安や緊張で毛が抜ける人、遺伝で毛が抜ける人など、さまざまなタイプがある。抜け毛をなんとかしようと、抜け毛予防のシャンプーや育毛剤などを購入するようになった人もいる。
カツラは「抜け毛経済」の受益者の一つだ。関連データをみると、現在、中国のカツラ産業の年間売上高は600億元(1元は約16.1円)に上り、従事者数は100万人を超えた。
ECプラットフォームで「カツラ」をキーワードに検索すると、37万点以上の商品がヒットした。カツラを扱う店舗では月の売上が1万元を超えるところも多い。商品にはウィッグやヘアピースなどがあり、価格は数十元から1000元ほどまでいろいろある。
業界関係者は、「抜け毛は外見上の悩みと心理的な影響をもたらす。育毛とカツラでは抜け毛で悩む人の一部のニーズには応えられないことから、植毛が密かに流行するようになった」と指摘した。調査会社の企査査のデータでは、過去5年間の植毛企業の年平均新規登録数は105社で、2020年12月現在、全国には計811社の植毛関連企業(経営中や存続状態にある企業)がある。
曹大龍さん(33)は北京のインターネット会社の技術者で、労働強度の高い仕事のせいで抜け毛がどんどん深刻になり、昨年ついに植毛に踏み切った。「自分が選んだのはFUE法(メスを使わない自毛植毛法)で、毛包単位一つにつき植毛料金は10元、3000単位を植毛したので、3万元ほど使ったことになる」という。
取材を通してわかったのは、「抜け毛経済」は盛んだが、新型コロナウイルス感染症がカツラ産業と植毛産業にもある程度の影響を与えたことだ。
一部のカツラメーカーは、「感染症の流行中に工場の在庫が深刻な不足状態に陥り、仲介業者が商品を引き取りに来ても手ぶらで帰ってもらうしかなかった」とする。山東省のカツラメーカーの関係責任者の陳さんは、「昨年上半期には、通常規格の商品はいつも品不足で、出荷のペースにも納品のペースにも影響が出た」と振り返った。
商品が不足した背景には、生産が追いつかない状況があり、その原因は人手不足だ。陳さんは、「感染症が深刻な時期には、従業員を休ませるしかなく、その結果従業員の流出率が高くなった。人手不足は今も続いており、ずっと求人を出し続けている」と話した。
感染症の流行中に、カツラを販売するオフラインの実店舗は大きな影響を受けたが、このことがオンラインチャネルの発展を促すことにもなり、企業の中には売上が大幅に増加したところもあった。また感染症の流行中には、カツラが思いがけず輸出ECで奪い合いになる人気商品になった。越境ECプラットフォームをみると、欧米などの主要市場でカツラ取引額が昨年4月の倍近く増加した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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