女優のスキャンダルで注目された代理母出産、その闇ビジネスの実態―中国メディア

Record China    2021年1月23日(土) 22時30分

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女優ジェン・シュアンのスキャンダルで中国社会の関心が注がれた代理母出産をめぐり、中国メディアの紅星新聞は19日、国内で行われている闇ビジネスの実態を報じた。資料写真。

女優ジェン・シュアン鄭爽)のスキャンダルで中国社会の関心が注がれた代理母出産をめぐり、中国メディアの紅星新聞は19日、国内で行われている闇ビジネスの実態を報じた。違法であるにもかかわらず中国には数多くの「代理母」が存在し、依頼者の支払い額は高いケースで100万元(約1600万円)を超えるという。

記事によると、中国では違法と知りながらこのビジネスに手を染める者が絶えず、精子、卵子の売買から代理母の妊娠、出産に至るまでのすべてを国内で終えることもできる。「依頼者」と偽って取材を試みた組織の関係者は「精子や卵子、代理母の他に、全過程における医療サービスも提供できる」「タイとカンボジアでは合法。あそこには組織の医療機関もある」などと明かし、「国内の医療機関でもいいし、タイやカンボジアに行ってもいい」と話したそうだ。

この組織は国内では上海長沙武漢広州に病院を持っており、料金は45万~60万元(約720万~960万円)前後。「違法でリスクが高い」ため国内は海外より5万元(約80万円)ほど高く、代理母が妊娠するまでの過程については別料金が発生する。依頼者が精子の手配を求めた場合、提供者の学歴や身長などによって1万~3万元(約16万~48万円)と異なり、卵子も希望条件の有無などによって4万~20万元(約64万~320万円)と幅が開く。全過程の料金を合わせると少なくとも56万元(約900万円)余り、高いケースだと111万元(約1780万円)かかるという。

一方、「代理母になりたい」と称して取材した組織の関係者は「国内に『代理母』はたくさんいる。われわれのところは雲南省や四川省の農村出身者が多い」と話し、無事出産した場合は22万元(約350万円)前後の報酬が支払われることを口にした。代理母になる上で「35歳以下、出産経験あり、性感染症などの既往歴がない」といった条件を求め、代理出産することが決まると組織が住む場所などを用意する。その町を離れることは出産が終わるまで認めないそうだ。

記事はこの他、「子どもの出生証明書には代理母ではなく依頼主の名前を記載する」という話を聞いたとした上で、「ただ、その具体的なやり方は明かされなかった」と伝えている。(翻訳・編集/野谷

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