コロナ影響でうつ症状、自殺者が増加、日韓の調査が鳴らす警鐘―中国メディア

Record China    2021年1月25日(月) 8時20分

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中国国営新華社通信は24日、「新型コロナウイルスの感染拡大の影響によるうつ症状や自殺者が増加していると、日本と韓国で行われた調査が警鐘を鳴らしている」とする記事を掲載した。写真はソウル。

中国国営新華社通信のニュースサイトは24日、「新型コロナウイルスの感染拡大の影響によるうつ症状や自殺者が増加していると、日本と韓国で行われた調査が警鐘を鳴らしている」とする記事を掲載した。

記事はまず、韓国健康増進開発院が全国の20~65歳の男女を対象に実施した「コロナ禍による健康状態」調査について取り上げ、新型コロナウイルスの流行によるうつ症状、いわゆる「コロナブルー」を訴える人が全体の40.7%に上ったことを紹介した。

また、昨年9月にソウル市が発表した調査結果でも、新型コロナの流行により心理状態や健康状態が悪化し、うつ症状や不安障害が現れたとの回答が4割近くに上ったと伝えた。

さらに、国際的な学術誌Nature Human Behaviourに15日付で掲載された東京都健康長寿医療センター研究所の調査結果によると、日本では、コロナ感染の「第1波」が起こった2〜6月では自殺率が前年同期比14%低下したのに対し、「第2波」が発生した7~10月では同16%増加したことを紹介。第1波の時期に自殺率が低下した背景には、政府による所得保障や労働時間の減少、学校閉鎖などが関与している可能性があると研究チームが分析していることを伝えている。

また日本の厚生労働省と警察庁の22日付発表によると、2020年の全国の自殺者数は2万919人で、リーマンショック直後の09年以来、11年ぶりに前年を上回ったこと、厚労省は新型コロナウイルスの流行で生活苦や学業などの悩みが深刻化しているとみていること、1~11月の小中高生の自殺者は440人に上り、同様の統計のある1980年以降で最多となったことなども伝えている。(翻訳・編集/柳川)

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