2021年1月26日、韓国・ニューシスによると、韓国経済が新型コロナウイルスの影響でアジア通貨危機以来のマイナス成長となったことについて、青瓦台（チョンワデ、韓国大統領府）は「経済規模トップ10の先進国がマイナス3～10％のマイナス成長を予想されていることに比べれば、最上位圏の成長実績だ」「国内外の主要機関の見通しや市場の期待値を大きく上回る数値だった」と評した。

カン・ミンソク報道官名義の書面で発表されたもので、「1人当たりの国内総生産（GDP）基準では、主要7カ国（G7）を追い越す可能性が高まっているという海外メディアの報道もあった」と紹介。「3回にわたる新型コロナパンデミックの中で、全国民が日常の犠牲を耐えた成果であることを考慮してほしい」とも述べたという。

韓国銀行が発表した2020年10～12月期の実質GDP（速報値）によると、昨年通年の経済成長率はマイナス1．0％と集計された。昨年の世界経済成長率はマイナス4％台で低迷すると予測されているのに比べると善戦したと評価されている。

洪楠基（ホン・ナムギ）経済副首相兼企画財政部長官も同日、自身のFacebookに「経済規模10位圏内の先進国に比べると、マイナス成長幅はずっと小さい」「韓国経済が危機に強いことを改めて立証した」とつづった。文在寅（ムン・ジェイン）大統領も、この洪長官の書き込みを自身のFacebookでシェアしている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「失業率が天を衝くほど高いのに、成長率は最上位圏？」「マイナス1％にしてくれたのはサムスンなのに、李在鎔（イ・ジェヨン）副会長を監獄に入れたのか」「自画自賛ショー」「いつも自分はよくやっていると騒ぐよね」「国民の暮らしは地獄だよ」「北朝鮮も自分の国は地上の楽園だと言ってるしな」「文大統領はコロナに感謝しないと」など、政府への厳しい声が殺到している。（翻訳・編集/麻江）