中国のナショナリズムは「選択的」かつ「コントロールされた」もの―政治評論家

Record China    2014年4月25日(金) 6時58分

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21日、中国の学術思想サイト・共識網は、2002年に中国の一方的な反日姿勢を批判する「対日新思考」を掲げて話題を呼んだ、元人民日報評論員で政治評論家の馬立誠氏の寄稿文を掲載した。写真は南京大虐殺記念館。

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2014年4月21日、中国の学術思想サイト・共識網は、2002年に中国の一方的な反日姿勢を批判する「対日新思考」を掲げて話題を呼んだ、元人民日報評論員で政治評論家の馬立誠(マー・リーチョン)氏の寄稿文を掲載した。

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中国のナショナリズムには虚偽的な要素があると指摘する専門家もいる。2009年2月に中国の貨物船がロシア軍艦の攻撃で沈没、中国人船員5人が死亡し、2人が行方不明になる事件が起きた。ロシアは日本より残忍だ。だが上層部は追跡報道を許さなかった。道理から言えば、ナショナリズムの意義は「中国人を害する人に反対する」というものだ。中国船を攻撃し、船員と漁民を殺害した。中国人にこれほどの残虐行為を働いたロシアに対し、なぜデモを起こさないのか。前述の専門家によると、中国のナショナリズムは「選択的」であり、「コントロールされた」ものだという。この学者の見解は、われわれに示唆を与えてくれる。

日本のごく少数の右翼勢力は折に触れ扇動的な発言をし、日中関係を破壊している。彼らの言行を明るみに出し批判し、釣魚島尖閣諸島の中国名)の主権を堅持することに問題はない。だが、日本人の大多数が右翼主義者でないことに目を向ける必要がある。彼らは中国と、戦略的な互恵関係を発展させることを望んでいるのだ。繁栄する中国は、日本と良好な関係を保つことが必要なのであり、変革の時にある日本も同様に、中国との和解を望んでいる。中国国内には、こうした日本の状況を分析することもなく、事あるごとに武力発動や「日本降伏」などと一概に論じる人もいる。だがこれは一種の破壊的盲動なのだ。こうした思想について、中国の学界では「軍国主義的でファシズム的だ」捉える専門家がほとんどだ。

中国の一部にあるこうした強硬な態度は、日中関係改善を願う国民の認識や願望から乖離(かいり)したものなのだ。(翻訳・編集/NY)

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