<韓国船沈没>「児童の事故死亡率を先進国レベルにまで下げる」、政府が一月前に宣言したばかり―韓国紙

Record China    2014年4月24日(木) 7時30分

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21日、韓国紙・朝鮮日報(中国語版)は「この国では安心して子どもを育てることができない」と題した記事を掲載した。写真は韓国の事故報道。

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2014年4月21日、韓国紙・朝鮮日報(中国語版)は「この国では安心して子どもを育てることができない」と題した記事を掲載した。

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セウォル号の沈没事故に当初は、多くの国民が乗客を置き去りにした船長や船員に激しい怒りを覚えていた。しかし、この怒りは時間の経過とともに不安へと変わりつつある。韓国国民は、この国で子どもを育てることに不安を感じ始めている。それは若い両親だけでなく、すでに大きくなった子を持つ親も同じだ。

週末に同好会で集まった50代の主婦たちは一様に「この国では一人っ子は育てられない」と口をそろえる。ある主婦は「私は息子の嫁に2人は生んでくれと言っている。1人では絶対に駄目」と話し、ほかの主婦らも同意する。このような話が現代に出てくるとは驚きだ。

今回の沈没事故が起きる前から、韓国の国民は不安を感じていた。それは子どもたちが犠牲になる事故が相次いで発生していたからである。昨年7月には韓国海軍海兵隊のキャンプに参加した高校生5人が海に落ちて死亡し、今年2月には新入生歓迎会に参加していた大学生9人が、崩壊した建物の下敷きになり死亡した。

より大きな問題は、韓国の子どもたちがまだ危険のなかにいることだ。幼稚園などの送迎バスが事故に遭い死亡する事故は毎年のように起きているが、交通ルールを守らないスクールバスは至る所で見られる。韓国では安全問題についてきちんとした検査がなされていないため、保護者は「学校側が連れていくのだから問題ないはず」「国家の認可を受けている施設だから問題は起こらないだろう」との希望を乗せて子どもを送り出すしかない。

政府は一月前に「2017年までに児童の事故による死亡率を先進国のレベルにまで下げる」と宣言している。しかし、政府はキャンプで事故が発生した後にようやく施設を検査し、幼稚園で事故が起きてから初めて幼稚園を検査するというありさまだ。このような政府を国民はどうして信頼できるだろうか。もし、韓国社会が抱える育児への不安を解消できなければ、より多くの国民が「子どもなんて生まない方がましだ」と考えるだろう。子どもを育てられない国に未来はない。(翻訳/本郷・編集/TK)

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