2014年4月24日、安倍晋三首相とオバマ米大統領は東京・元赤坂の迎賓館で日米首脳会談後、共同記者会見した。日米両首脳は、「力による一方的な現状変更の試みに反対していく」ことを強調、ウクライナやアジア太平洋地域の平和的な安定が重要との考えを示した。

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オバマ大統領は尖閣諸島について、「日本の施政権が及ぶすべての地域は日米安全保障条約に基づく防衛義務の対象である」と明言した。その一方で「私が生まれる前からの長い歴史的な経緯があり、領有権については見解を示さない」と述べ、日中双方に中立的な立場を堅持することを強調した。

また、オバマ大統領は特に中国に言及、「人口が多く、経済発展している中国はアジアだけでなく世界全体で貿易、経済、気候変動などの分野で大きな役割を担っている。国際的な秩序を重視、平和的に台頭し今後も成功してほしい」と述べた。さらに、「米国としても積極的に中国に関与し協調していく。日本と中国も平和的に話し合い協力していくことを望む」と言明、平和的な協調に大きな期待を表明した。

オバマ大統領は「日米同盟は地域の安全保障の土台であり、協力することでアジア太平洋を繁栄させられる」と語った。安倍首相は、米国のアジア重視の政策に関し、「平和と安定に寄与するもので、強く支持し、歓迎したい」と述べた。

またオバマ大統領は北朝鮮問題の核問題について、「韓国、中国と協力することにより北朝鮮に圧力をかけていく」と強調した。（取材・編集/SK）