ミャンマー情勢が中国のレアアース戦略を乱す可能性―仏メディア

Record China    2021年2月17日(水) 8時20分

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15日、仏国際放送局RFIは、ミャンマー情勢の混乱が中国のレアアース戦略を乱す可能性があると報じた。写真はヤンゴン市。

2021年2月15日、仏国際放送局RFIは、ミャンマー情勢の混乱が中国のレアアース戦略を乱す可能性があると報じた。

記事は、香港紙・明報の15日付報道を引用。まず、レアアースの中でも元素が重い重レアアースは特に貴重で、レアアース埋蔵量全体の1%にも満たない量であり、なおかつその90%が中国に集中していると説明した。

そして、「少ない埋蔵量に対してその利用価値は非常に高く、採掘制限を設けなければすぐに枯渇してしまうと判断した中国が2017年より大幅に重レアアースの採掘量を制限し、その一方でミャンマーからの重レアアース輸入を増やした」と説明。「その結果、ミャンマーは18年時点で中国の生産量にほぼ肩を並べる2万5800トンの重レアアースを中国に輸出するほどの主要な重レアアース生産国になった」としている。

その上で、昨今のミャンマー軍によるクーデーターについて、国連が軍に対する制裁の検討に入ることは確実とみられ、仮に中国もミャンマー軍への経済制裁を支持すれば、ミャンマーからの重レアアース輸入が今後どうなるかはわからないと指摘。このため、「現在の情勢は中国にとっては非常に気まずいのである」と伝えている。(翻訳・編集/川尻

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