中国にも劣る韓国のワクチン技術、その現状に韓国ネット落胆「小さな国が生き残るには科学しかないのに」

Record China    2021年2月20日(土) 11時20分

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17日、韓国メディア・韓国経済は「中国にも劣る韓国のワクチン技術…コロナであらわになった素顔」との見出しで、韓国のワクチンをめぐる現状を伝えた。資料写真。

2021年2月17日、韓国メディア・韓国経済は「中国にも劣る韓国のワクチン技術…コロナであらわになった素顔」との見出しで、韓国のワクチンをめぐる現状を伝えた。

記事によると、2018年時点で韓国の新・変種感染症対応技術力は世界最高水準の米国と欧州連合(EU)に比べて5年ほど遅れている。日本には2.5年、中国にも1年遅れているという。

3年が過ぎた現在でも格差はほとんど縮まっておらず、韓国バイオ協会のイ・スンギュ常任副会長は「一部企業は成果を出しているが、韓国の製薬・医療産業技術はグローバル水準にまだ及ばないのが現状。中国との格差も認めざるを得ない」と話しているという。

新型コロナのワクチン開発についても、記事は「米英に続きロシアも独自ワクチンの開発に成功し輸出した。 中国も科学界から疑われているが独自開発に成功した」としつつ「韓国は最終段階の第3相試験に入った製品がまだなく、来年以降に生産される」と伝えている。

また「韓国が遅れているのはワクチン開発だけではない」とし、「韓国はワクチンの普及まで遅れたことから、今や『ワクチン後進国』に分類されている」と指摘している。ソウル大学医学部のユン・ヨンホ教授によると、今月14日時点で新型コロナのワクチン接種を始めた国は77カ国に達する。 しかし、在韓米軍関係者を除いて韓国内でワクチン接種した人はまだいない。韓国政府はモデルナ、ファイザー、アストラゼネカなどの製薬会社と7900万人分(自給率50%)のワクチン購買契約を結んだが、1次物量がまだ入ってきていないという。

記事はその原因として「企業の研究開発支援より安価なワクチンの確保を好む韓国政府の政策」を挙げ、これが「状況を悪化させた」と指摘している。また「ワクチン開発などのための人材不足も深刻で、人材の海外への流出や、医療の質よりも量で収益を出すという韓国の健康保険の構造が人材の偏りをあおっている」とも指摘している。

これを受け、韓国のネット上では「元々韓国の製薬業界に技術はない。他国の薬を複製する技術はあるけど、研究所も形式的なものにすぎない」と韓国の製薬業界の現状を嘆く声をはじめ、「小さな国が生き残るには科学しかない。公務員の年俸を減らして科学に集中できる環境をつくって」「韓国は資源もないから、技術だけが生き残る道」「北朝鮮との終戦宣言を考えるより、まずは生命科学や宇宙に投資すべき」など科学技術の重要性を説く声が相次いでいる。(翻訳・編集/松村)

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