Record China 2021年2月21日(日) 13時0分
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瀋陽市内に住む男性が自宅で食事をしていたところ、椅子が突然に“分裂”して鉄パイプが尻から50センチほど体内に突き刺さった。
遼寧省瀋陽市皇姑区内に住む張さんは14日午後1時半ごろ、自宅で家族と食事をしていた。と、張さんが座っていた椅子が、突然に“分裂”した。張さんは体重がやや重く、古い椅子を使っていたという。張さんの体は沈み、椅子の脚部分の鉄パイプが張さんの尻から約50センチも体内にめり込んだ。瞬時にして、家族は大騒ぎになった。
張さんは床に倒れ、全身をひきつらせた。激痛で全身から汗が噴き出した。家族はただちに、電話で救急隊の出動を要請した。
駆けつけた救急隊員は、椅子の一部だった金属製の鉄パイプが、張さんの肛門付近から腹部内にまで突き刺さっていることを確認した。救急隊の一員として現場に駆けつけた瀋陽救急センター皇姑分所の趙驥介医師は当時の状況を「(パイプの先端は)腹部から体外に飛び出してはいませんでしたが、腹部に異常に盛り上がっている部分があることが、視認できました」と説明した。
趙医師が張さんの状況を詳細に調べたところ、生命を維持する上で特に不安定な兆候は認められなかった。肉眼で確認できる出血も比較的少なかった。趙医師は、腸管に損傷を受けているが、おそらくは重要な血管は傷ついていないだろうと判断した。
しかし救急隊には難問が立ちはだかっていた。負傷者を安直に搬送したり、金属パイプを抜き取ろうとしたら、腹部内の金属パイプの位置が変わって、周囲の大血管を傷つけて出血性のショックに至る可能性が極めて大きかった。検討の結果、金属パイプの位置を動かさないように病院に搬送し、X線検査により体内での位置を特定してから、除去する方法を決定することにした。
ところが、張さんの尻から突き出ている金属パイプには椅子のその他の部分としっかりと溶接されている部分が残っていた。溶接部分を取り外そうとしたが、大きな力を加えることはためらわれた。そこで、張さんの体に突き刺さっている金属パイプとつながった、椅子本来の形状から言えば半分程度の部分も三角巾で固定して病院に搬送することに。
張さんは「椅子の半分と縛られた状態」で病院まで注意深く搬送されることになった。瀋陽市救急センターは市民に向けて、「同様の事態が発生したら二次的被害を回避するため、自分で異物を引き抜いたり、負傷者を動かしたりしないでください」と呼び掛けたという。(翻訳・編集/如月隼人)
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