Record China 2021年2月25日(木) 15時20分
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22日、韓国・マネートゥデイは「『いじめても大丈夫、金メダルさえ取れば』1位万能主義が育てた怪物たち」と題した記事を掲載した。資料写真。
2021年2月22日、韓国・マネートゥデイは「『いじめても大丈夫、金メダルさえ取れば』1位万能主義が育てた怪物たち」と題した記事を掲載した。
記事によると、韓国では女子バレーボールの双子選手が中学時代のいじめを告発された問題を発端に、スポーツ界と芸能界で過去のいじめの告発が相次いでいる。芸能界では俳優のキム・ドンヒ、女優のパク・ヘス、キム・ソヘ、人気グループ「SEVENTEEN」のキム・ミンギュらがいじめ加害者だとする告発がネット上に書き込まれ、物議を醸している。
こうした中、専門家らは韓国社会の「耐える文化」が学校でのいじめを悪化させていると警鐘を鳴らしているという。ある心理相談の専門家は「(スポーツ界では)実力のある加害生徒がいなければ試合に勝てないという認識が根付いているため、大多数の被害生徒は沈黙している」「道徳性を二の次にし、優勝という目標が優先される文化」だと指摘。「スポーツと道徳教育を両立すべき時だ」とし、「指導者は生徒と同じ目線に立ち、優勝より己に打ち勝つ力の育成を目標とすべきだ」と述べている。体育教育学の教授は「かつてスポーツ界では成績至上主義が盛んで、金メダルを取ることが優先しされてきた」と指摘。やはり「現代はスポーツ選手としての実力だけでなく道徳教育も行うという教育界のパラダイム改革が必要だ」と述べているという。
また「青少年に忍耐を強調する文化が、校内でのいじめ問題につながりかねない」との懸念も指摘されている。前出の専門家は「韓国では耐える文化が強いが、耐えるばかりではいつか爆発しかねない。むしろ被害の苦痛を分かち合い、話し合える環境作りが必要だ」と述べているという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「自分もいじめられてたから分かる。同じようにやり返してやりたいという気持ちなんだよ」「罰が甘いから(いじめが)はびこる」「小学校から礼節を優先して教育すべきだ」「こういう文化が悪習になってるから、この国の社会的構造も変わらないんだ」「これはエリートスポーツ中心システムの病弊だ。韓国も『生活体育』を通じた選手育成システムにするべきだ」「実力のある後輩をいじめて辞めさせ、自分が1位になったんでしょ。こういういじめがなければ、もっと強いスポーツ大国になれたのでは」「金メダルを取ると一生年金をもらえるのがよくない。年金額を3分の1に減らそう」「誰かをいじめ、殴り、金品を奪ったら、後に成功した時に罰を受けることになる。自分をいじめた人間が歓声を浴びている姿をテレビで見たら、黙っていられるわけがない。遠い未来のことを考えるなら、今を誠実に生きるべきなんだ。それは子どもも大人も関係ない」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)
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