Record China 2021年3月9日(火) 0時20分
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中国紙・環球時報は1日、シンガポール紙ストレーツ・タイムズが「中性的な男性の増加が中国で論争になっている」との記事を掲載したことを報じた。資料写真。
中国紙・環球時報は1日、シンガポール紙ストレーツ・タイムズが「中性的な男性の増加が中国で論争になっている」との記事を掲載したことを報じた。以下はその概要。
熊暁(シオン・シャオ)さんの5歳になる息子は「男性とも女性ともつかないスター」をテレビや看板で見るたびに、「男性がどうしてお化粧をするの?」「あの人たちは男性?女性?」と尋ねる。息子が「小鮮肉(美少年)」の影響を受けることを心配する熊さんは息子に木登りをするよう勧めたり、軍事動画を見させたりしている。
「小鮮肉」現象は早くから論争を引き起こし、保護者や教育関係者は「男児をたくましくしよう」と呼び掛けた。そして近頃、教育当局が体育教育を通じて「男らしさ」を育てるよう学校に促す通知を出した際、関連する論争が再び水面に浮上した。
ある学者は、「中国の男性が欧米や日本の男性より軟弱で女性っぽいことを人々は心配している」と語る。そして近頃の女性っぽさへの反対にはより多くの公的な背景があり、中国の台頭にふさわしい中国人男性の正確なイメージを世界に示すことに対する政府の懸念が反映されている可能性がある。
中国の関係機関は、男性スターのピアスの映像にモザイクをかけるようテレビ局側に要求した。一部の保護者はお金を惜しむことなく、男らしさを育てるキャンプに子どもを参加させている。学者は中国人男性の「女性化」を社会の変化に起因するものとし、またある人は過度な溺愛を生む一人っ子政策のせいにした。一方、伝統的な中国医学はジャンクフードをその原因として非難している。
関係部門などは「強い男」のイメージの発揚に尽力しているが、逆にビジネスのエネルギーから来る激しい争いに直面している。中国の男性化粧品市場は近年、年平均13.5%の成長を遂げ、世界の平均値5.8%をはるかに上回っている。「小鮮肉」はより若い世代、とりわけ若い女性に歓迎されており、彼らをイメージキャラクターに起用する企業は多い。(翻訳・編集/野谷)
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