中国人が日本について誤解している10のこと―中国メディア

Record China    2021年3月13日(土) 22時20分

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中国の動画プラットフォーム・西瓜視頻にこのほど、「中国人が日本について誤解している10のこと」と題する動画が掲載され、反響を呼んでいる。

中国の動画プラットフォーム・西瓜視頻にこのほど、「中国人が日本について誤解している10のこと」と題する動画が掲載され、反響を呼んでいる。

動画はまず、日本は距離的に遠い国ではないが、すべての中国人が実際に日本に行ったことがあるわけではなく、日本人と交流したことがあるわけでもないため、いくつかの誤解が生じてしまうことは致し方ないと説明。その上で、「本当の日本」を紹介するとし、日本について中国人が誤解しがちなポイントをまとめている。

一つ目は、「日本の物価は高い」こと。動画では、日本の牛乳(1パック200円)や豚肉(100グラム当たり109円)の価格を人民元に換算して「決して高くない」と紹介。また、中国人がよく高いと思い込んでいる日本の野菜や果物についても、ジャガイモやイチゴの価格を例に実際は「中国国内の水準と大差はない」としている。

二つ目は、「日本人はみんなクジラを食べる」。動画は「日本人がクジラを食べるのは事実」とする一方、1960年代以降のクジラ肉消費量は年々減少しており、1988年には商業捕鯨を禁止(※現在は再開)、現在ではすでに一般的ではなく嗜好品になっていると説明した。

三つ目は、「日本人は毎日すしや刺し身ばかり食べている」。動画は、すしや刺し身は日本を代表する料理であることは確かだが、日本人がこれらを毎日食べているわけではないと紹介。「四川の火鍋はとても有名だが、四川人が毎日火鍋を食べるわけではないのと同じ」とした。また、すしは比較的高額なため、給与水準が高い日本人でも毎日食べに行けるわけではないとした。

四つ目は、「日本人は冷たい」。動画では、「日本社会に溶け込んだり、日本で友達を作ることが難しいことから日本人は冷たいと言う人が多いが、それは日本人の人付き合いの仕方を知らないだけ」と指摘。自身が日本で迷っていた際に道を聞いたところ、子連れの女性が親切に道案内してくれたという体験談を交え、「本当に冷たいのではなくポイントは距離感」だとした。「日本人は近すぎると負担を感じるため、一定の距離感を保とうとするが、これが外国人にとっては冷たいという印象になる」と分析した。

五つ目は、「日本には変態が多い」。動画では、映像作品や日本独特の風習、痴漢が多いことなどからこうした印象を抱く人が多いと説明。公共の場所などにも、痴漢への注意を促す標語が掲げられているとした。一方で、「日本の犯罪率が低いのは世界が認めている。標語が掲げられているということは、日本人がその問題を重く見ているということ」とし、「その他の犯罪が減少する中で、もともと多くはない(痴漢などの)事件が突出して見えるのだ」と主張した。

六つ目は、「日本人は切腹する」。動画は、切腹は日本の映像作品や文学作品の中で登場するが、現代の日本人の自殺の方法としてはほとんど使われていないと説明。「日本の封建時代には、人々は道徳による制約を受けており、当時の日本人は名誉を非常に重んじていた。自分の責任の中で事件が発生した場合、自決する覚悟があった。これも武士道精神によるものだ」とした。また、現代では切腹はなくなったものの、責任感という形で武士道精神は受け継がれているとも紹介した。

七つ目は、「小日本」。中国人が日本が小さいことを主に貶す意味として用いる単語だが、動画は「中国は960万平方キロメートルの国土を有しているのに対し、日本は37万平方キロメートル。ただ、ほかの国と比べると日本はそれほど小さくはない」とし、ドイツ、マレーシア、ノルウェーなどよりも広いとした。また、中国はGDP(国内総生産)では日本を抜いたが、GNI(国民総所得)ではまだ日本よりも下位であること、住宅面積の広さや人口、排他的経済水域(EEZ)の広さなどでも世界の中で上位に入ることを説明し、「大国」の方がふさわしいとした。

八つ目は、「日本人は漫画アニメに詳しい」。動画は、ある中国人の「日本人と漫画やアニメの話題になったが、日本人は話についてこられなかった。ほとんどのアニメを見ていないと言っていた。なぜ日本を代表するアニメを日本人が知らないのか」との話を紹介。しかし、これは「簡単なこと」だとし、「日本人の中には三国志が好きな人が多いが、三国志をよく知っている中国人はどれだけいるだろうか」と反問した。また、アニメにはさまざまなジャンルがあり、日本人も自分が好きな作品だけを見るため、すべてを知っているわけではないとした。

九つ目は、「日本語と中国語は似ている」。動画では、日本語の中には多くの漢字がある一方で、日本語学習者からすると両者には大きな違いがあることが分かると指摘。語順が違うこと、日本語では往々にして主語が省略されること、同じ漢字でも異なる意味になる語が多いことなどを挙げている。

最後は、「日本人は酒が飲めない」。動画は、「アルコール分解に重要な2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)が欠けている人の割合は日本人では44%だが、中国人では41%と大して変わらず。韓国人では28%となっている」と説明。また、地域によっても酒が飲める人の割合が変わるため、日本人全員が酒が飲めないというわけではないとした。

動画は、「日本と中国は距離的には近いがそれでも異国。もし本当に日本を理解したければ、実際に訪れて日本文化を体験し、自らの目で見てみてほしい」とした。(翻訳・編集/北田

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