中国の王毅国務委員は7日、全国両会（全国人民代表大会・全国人民政治協商会議）外交部長（外相）記者会見で、中国版「国際旅行健康証明」を打ち出し、世界経済の回復や人的往来の円滑化を促進すべく、実際的で、実行可能な「中国の案」を提供すると発表した。そして、翌8日、微信（WeChat）ミニプログラムとして中国版「国際旅行健康証明」が正式にリリースされ、中国公民が使用できるようになった。

中国版「国際旅行健康証明」とは？

中国版「国際旅行健康証明」は、総合的な証明書で、PCR検査や血清IgG抗体検査の結果、ワクチン接種状況などが表示される。健康証明内には暗号化されたQRコードがあり、各国の関連当局が真偽を確認し、関連の個人情報を読み取ることができる。電子版として提示できるほか、プリントアウトして紙で提示することもできる。

中国の国際旅行健康証明の取得方法とは？

以下の2つの方法で取得が可能。

（1）微信を開き、公式サイトに表示されているQRコードをスキャンしてミニプログラムを開く。その後、「国際旅行健康証明をチェック・提示」を選択し、操作を続ける。

（2）微信ミニプログラムで「防疫健康コード国際版」と検索し、それが表示されたらタップして「次へ進む」を選ぶ。そして、「国際旅行健康証明をチェック・提示」を選択し、操作を続ける。初めてログインする際には、プログラムの表示に基づいて個人の身分証明書やパスポートなどの旅券の認証を行う必要がある。

中国版「国際旅行健康証明」を使うとどんな便利なことが？

新型コロナウイルス対策がニューノーマルとなり、アフターコロナ時代へと移行していく過程において、世界の人々が往来する上で、健康チェックの重要性がより高まっていくことは明らかだ。今後、多くの国が中国と、健康証明の総合認証を進めると見られている。そのため、中国版「国際旅行健康証明」が渡航者の健康、安全、秩序を保った人的往来においてより重要な役割を果たすようになり、中国の人々が世界各地を訪問できるよう確実な保障が提供されると期待されている。（提供/人民網日本語版・編集/KN）