中国のニュースサイト、海外網の9日付報道によると、イタリア政府は4日、同国内にある英製薬大手アストラゼネカの工場で製造された25万回分の新型コロナウイルスワクチンについて、豪州向けの輸出を阻止することを決定し、欧州委員会はこれに「支持」を表明した。

イタリア政府の決定について、豪州のダン・テハン貿易相は「失望している」とした上で、その決定を「ワクチン保護主義」と非難。カナダ、日本、ノルウェー、ニュージーランドなど志を同じくする国々と協力して欧州連合（EU）の当局にグループとして圧力をかけることを計画していると語った。

ダン・テハン貿易相は、「彼らが考えを変えることを願っている。彼らに集団的な圧力をかければかけるほど、彼らは自分たちがしていることが間違っていることに気づくだろう」とした。

また、「ワクチン保護主義が見られないことがとても重要だ。なぜならそれは、世界中の誰もがワクチンを手に入れる能力に反するからだ」とも述べた。（翻訳・編集/柳川）