2021年3月8日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の建設現場に掲げられた事故防止を呼び掛ける看板の標語が「女性をおとしめ責任を労働者に転嫁している」として、物議を醸した。

問題となったのは、釜山市民公園北門に建設中の釜山国際アートセンター工事現場に設置された看板。「事故が起きたら、あなたの妻の隣には他の男が寝ていて、あなたの補償金を使っていることでしょう」と書かれており、目だけを出して布団をかぶっている女性の顔と5万ウォン札の束も描かれている。記事によると、施工会社は同日午前にこの看板を設置したが、これを見た市民から区と市に抗議が寄せられ、看板は同日中に撤去されたという。

この標語は、2016年と19年にもマンション建設現場で使用され、物議を醸していた。当時、全国建設労働組合は「死にたくて働く人間はいない。看板の内容は事故の責任を労働者に転嫁している」「事故の責任はルールを守らない労働者にあるという雇用者側の認識から、このような文言が出てくる」と、建設会社側を批判したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「レベルが低いな」「女性への冒とくだ」「これをユーモアと受け取る人はいない」「見てすぐに『これは違う』と思った」「朝からこんな看板を見たら、やる気をなくしそう」「これを見ながら働いてたら余計に事故が起きそう」「奥さんが浮気するほど大金をくれるとでも？」「こんなものを企画し、承認し、注文を受け、制作し、設置する過程で、問題提起する人は誰もいなかったのか？」など、批判の声が殺到している。（翻訳・編集/麻江）