中国の高速通信ネットワーク、多くの産業に活力を与える―中国メディア

環球網    2021年3月11日(木) 8時50分

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2020年の中国は5Gが力強く成長し、世界最大の5G市場になったという。5G産業の成熟につれ、今後は経済発展をけん引する新しいエンジンになると専門家は見ている。資料写真。

GSMアソシエーション(GSMA)がこのほど発表した「2021中国モバイル経済発展報告」によると、20年の中国は5Gが力強く成長し、世界最大の5G市場になったという。5G産業の成熟につれ、今後は経済発展をけん引する新しいエンジンになると専門家は見ている。環球網が伝えた。

■高速ネットサーフィン、生活をより豊かに

今年の春節連休中、中国では1億を超える人が帰省せず、現在地で年越しをした。5Gネットワーク環境の整備により、多くの人がインターネットを利用して新しい年越しスタイルを体験した。

動画で新年のあいさつをすることが新しい風習となり、中国版TikTokのデータによると、春節連休における新年のあいさつ動画の総再生回数は506億回を超えた。企業もオンラインサービスを充実させ、ネットショップは連休中に休業せず、「クラウドショッピング」の環境を整えた。

便利な生活の背景には、安心・安全な情報通信ネットワークの運営がある。中国工業情報化部が公表したデータによると、春節連休中の全国のモバイルインターネットトラフィックは357万3000TBに達し、2020年の春節連休より23.4%も増加した。

■家で観光を楽しむ

5Gやモバイルデジタルテクノロジー、ブロックチェーン技術の発展で、家にいながらも観光気分を存分に楽しめるようになった。故宮、敦煌、黄山、麗江など、多くの観光名所が観光アプリをリリースした。アプリを利用して名所旧跡や自然風景を楽しむ人も徐々に増え、SNSにシェアすることによってさらに拡散して人気を広めた。

また、5Gや4Kなどの新技術の応用で、オンライン展示会もブームとなった。芸術家にさらに大きな表現の場を提供すると同時に、スマホ1台で芸術展が見られることで、若者を取り込んでいる。

■生産・製造と深く融合する5G技術

夜に注文して朝に受け取る。多くの消費者はインターネット通信販売の物流の変化に気づき始めた。このような買い物体験の向上の背景には、ビッグデータの分析と「5G+デジタル工場」の急速な発展がある。

中国情報通信研究院の王志勤副院長は、新しい情報通信技術は生産・製造システムと深く融合しており、各産業のデジタル化、ネットワーク化、インテリジェント化を加速させる重要な基礎だと指摘した。

データによると、2300社を超える企業が4200件以上の5G応用プロジェクトを実施し、港や鉱山などの分野で模索を始めている。

中国工業情報化部はこのほど、今年は5G基地局を60万局以上新設する予定で、地級市以上の都市部の5Gネットワークのカバーをできるだけ早く実現させ、さらに県・鎮に普及する予定だと公表した。

専門家は、5Gネットワークの建設を加速させるには、他の産業との融合応用など一連の難関を突破しなければならないと指摘した。今後、5G産業が成熟するにつれ、人々の生活はより便利になり、多くの産業にも活力を注ぐだろう。(提供/環球網・編集/孫ソウ)

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