福原愛さん騒動で見えた!日中台の文化的・政治的な違い―米華字メディア

Record China    2021年3月11日(木) 15時20分

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9日、米華字メディア・多維新聞は、福原愛さん夫婦を巡るスキャンダルで、日本、中国、台湾のネットユーザーがそれぞれ異なる態度を見せており、三者の文化的な違いや政治的な関係が垣間見えると報じた。

2021年3月9日、米華字メディア・多維新聞は、福原愛さん夫婦をめぐるスキャンダルで、日本、中国、台湾のネットユーザーがそれぞれ異なる態度を見せており、三者の文化的な違いや政治的な関係が垣間見えると報じた。

記事はまず、日本のネット上では福原さんの「子を持つ妻」としての行動という観点からの批判が集中していると紹介。「子どもや実母を台湾に置いたまま、日本で男性と会うというのは、妻として、母としてすべきことではない」という意見が大勢を占めているとした。また、台湾の卓球選手・江宏傑(ジアン・ホンジエ)との結婚当初から「格差婚」の危うさを懸念する声が出続けていること、国際結婚の難しさを指摘する声なども見られると伝えた。

一方で、中国本土では世論がおしなべて福原さんの味方についていると指摘。「10歳で初めて中国本土に渡り、長きにわたり現地で生活し、日中の卓球交流のシンボル的な存在となった、中国大好きでかわいい愛ちゃんが台湾に嫁いでひどい目に遭っている」との見方だとして、SNS上では福原さんの「虐待被害」をこぞって集める動きが見られる一方、福原さんが男性と会ったことは「ほぼ誰も気にかけていない」状態だと伝えた。

そして、「福原さんは何をしても正しい。悪いのは夫」という風潮について「中国本土世論の台湾に対する不満、敵視が日々深まっており、世論が中国本土に友好的な日本人(福原さん)に一層偏向していることの現れ」との分析も出ていると紹介した。

さらに、台湾では世論が福原さん側と江側を支持する人が半々くらいであるとしつつ、福原さんをいじめていたとの情報がある江の姉に批判の矛先を向ける人が多くなっていると紹介。結婚中の嫁と姑、小姑との問題に多くの台湾市民が共感し、この件をめぐる議論が活発になっているとした。

記事は最後に「どこのネットユーザーも、福原さんをめぐる騒動の一面だけをクローズアップして見ている。これは、インターネット時代において、ユーザーが真相を知ることよりも、共感できる部分を求めたり、騒動を通じて人生経験や不満をぶちまけたいと考えて行動していることの現れと言えるかもしれない。そしてまた、各国・地域の社会文化とともに、互いの民間における関係の変化をあぶり出しているのだ」と評している。(翻訳・編集/川尻

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