Record China 2021年3月15日(月) 10時20分
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中国では、自国伝統の木造建築技術が2009年にユネスコの無形文化遺産に登録されたところ、翌年には韓国が同様の技術を申請して登録されたとして、問題視する声が強まっている。
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中国メディアの観察者網は13日、「中国の伝統文化も韓国に“盗まれた”のか?」と題する記事を発表した。自国伝統の木造建築技術が2009年にユネスコの無形文化遺産に登録されたところ、翌年には韓国が同様の技術を申請して登録されたとして、問題視する声が強まっているという。
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問題の「伝統工法」は、中国語では「榫卯(スンマオ)」、日本では「ほぞ継ぎ」などと呼ばれる手法だ。例えば、柱と柱の間にはりを取り付ける場合に、柱側には「ほぞ穴」と呼ばれる穴を開けておき、梁の先端部分はほぞ穴と同じ大きさの「凸型」にしておく。梁の先端の「凸型」部分を柱の「ほぞ穴」に差し込むことで、釘などを使わずに梁を取り付けられる工法だ。
観察者網は、この「ほぞ継ぎ」の技術を「古代の中国の大工の知恵の結晶」と表現した。09年のユネスコ無形文化遺産登録は、項目の名称としては「木造建築における中国伝統建築の職人技能」で、木造建築技術全般についての登録だったが、項目の説明文は「ほぞ継ぎ」について、冒頭に近い部分で「柔軟性があり耐震性のある構造で接続する。あらかじめ作られた部材を組み立てることで、驚くほど丈夫なフレームを建設現場で迅速に組み立てることができる」などと評価している。
記事は「ほぞ継ぎ」について、「中国では7000年以上受け継がれてきた方法であり、中国全国に普及し、日本や韓国など東アジア各国に伝わり、古い時代の東洋における建築技術の代表となった」と紹介した。
中国で問題視されている韓国の木造建築技術は10年に「デモクジャン(大木匠)、伝統的な木造建築」として登録が認められた。その紹介文には、中国と同様な「ほぞ継ぎ」についての記述があり、さらに「ほぞ継ぎ」について「いわゆる『1000年が経過しても倒壊しない結合方式』を創造した」といった表現もあるという。
中国のネットユーザーは、中国が09年の伝統的木造建築についての登録申請に際して提出した公式動画と、韓国が提出した公式動画の内容が酷似していることも、問題視しているという。(翻訳・編集/如月隼人)
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