<日本船差し押さえ>祖父から孫へ、77年間にわたる賠償求めた戦い―中国

Record China    2014年4月30日(水) 13時31分

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29日、中国青年報は中国による日本企業船舶差し押さえが78年間、3世代にわたる戦いだったと報じた。発端は1936年の船舶貸与。2014年になってようやくこの問題が解決した。資料写真。

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2014年4月29日、中国青年報は中国による日本企業船舶差し押さえが78年間、3世代にわたる戦いだったと報じた。

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4月19日、上海海事法院は商船三井の大型船を差し押さえた。2010年に確定した賠償金支払いの判決に基づく強制執行となった。商船三井は約40億円の供託金を支払い、24日に差し押さえは解除された。

問題の発端となったのは日中戦争開戦前年の1936年。中国の海運会社、上海中威輪船公司が商船三井の前身、大同に貨物船2隻を貸与したことに始まる。日中戦争勃発後、2隻は旧日本軍に徴用された。両船は沈没、消息不明となっている。

第2次世界大戦後の1946年、上海中威輪船公司の経営者、陳順通(チェン・シュントン)氏はGHQに賠償を申請するも不調。1961年には陳順通氏の息子、陳洽群(チェン・チャーチュン)氏が日本政府と交渉。1970年に東京地裁に提訴するも敗訴。

1988年、陳洽群の息子、陳震(チェン・ジェン)氏、陳春(チェン・シュン)氏が上海海事法院に提訴し、2010年に勝訴が確定した。2013年に今回の賠償金支払いで、祖父から孫、78年間にわたる戦いがついに幕を下ろした。(翻訳・編集/KT)

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