ワクチン接種した人が新型コロナに感染と判明、専門家「ワクチン疑う必要ない」―中国

Record China    2021年3月21日(日) 15時20分

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西安市内で新型コロナウイルスの感染が確認された女性が、すでに同ウイルス用ワクチンの接種を2度にわたって受けていたことが分かった。写真は女性が入院している西安市第八医院。

中国メディアの健康時報は20日付で、新型コロナウイルスの感染が判明した女性が、事前に同ウイルス用ワクチンの接種を2度にわたって受けていたと報じた。専門家は「この一例だけで、中国製ワクチンに疑問を持つ必要はない」と説明しているという。

女性は西安市第八病院の隔離病棟の検査技師。主に隔離病棟の患者のPCR検査用のサンプル採取や実験室での検査を行っていた。3月3日に実施したPCR検査の結果は陰性で、4日には閉鎖隔離病棟に入り、それ以降は隔離状態で仕事と生活をしていた。17日朝に頭痛を覚え、体温は37.9度。CT検査の結果、肺に陰影が認められ、2カ所の疾病コントロールセンターでPCR検査をしたところ、いずれも陽性の結果が出て、18日未明に新型コロナウイルス感染による肺炎と診断された。

陝西省では1月12日までに出入国管理、税関、空港関係者、医療関係者など、ワクチン接種の重点対象者に指定された12万5000人に対して、1回目のワクチンの接種が終わっていた。中国製ワクチンは、2度の接種が必要とされているが、このたび感染が確認された女性は、1回目の接種に続き、1月末から2月初旬までの期間中に、2度目の接種も受けていた。

中国疾病預防控制中心(疾病予防抑止センター)の首席科学者を務めた経験がある曾光氏は「ワクチンが新型コロナウイルスの感染を100%防止するわけではない。接種したから絶対に安全というわけではなく、比較的安全ということだ」と説明したという。曾氏によると、ワクチンの効力について「感染発症の阻止率は70%、重症化の阻止率は90%以上」という。

曾氏は、中国製ワクチンについて「中国内外で延べ数千万人に対して摂取されており、安全性と有効性は十分に証明された」と説明した。(翻訳・編集/如月隼人

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