ドラマの中の中国風小道具にも批判続出!韓国国民の”過剰反応”に警鐘「種族主義的で愚かな愛国心」

Record China    2021年3月27日(土) 22時20分

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25日、韓国・イーデイリーによると、韓国SBSのドラマ「朝鮮駆魔師」をめぐる騒動に対し専門家が警鐘を鳴らしている。写真はソウルにある世宗大王の銅像。

2021年3月25日、韓国・イーデイリーによると、韓国SBSのドラマ「朝鮮駆魔師」をめぐる騒動に対し専門家が警鐘を鳴らしている。

「朝鮮駆魔師」は後に世宗となる忠寧君(チュンニョングン)らが悪霊から民を守るために闘う姿を描いた創作史劇。今月22日にスタートし注目を浴びていたが、中国風の小道具や料理が使用されたことに視聴者から「歴史の歪曲(わいきょく)だ」と批判の声が相次いだ。サムスン電子をはじめ企業は続々とスポンサーを辞退し、現在はスポンサーなしの状況になっているという。

記事によると、韓国科学技術院(KAIST)のイ・ビョンテ教授は25日、自身のフェイスブックで同騒動について「大衆はすでに東北工程(中国東北部の歴史研究を目的とする中国の国家プロジェクト)に洗脳された」と批判し、「そんなにコンプレックスが強いのか。フィクションドラマであってドキュメンタリーではない。恐ろしく興奮した民衆を活用したのが(中国)毛沢東の文化革命で、(北朝鮮金日成(キム・イルソン)の人民裁判だ」と主張した。

さらに「群衆心理でこうして作家らの想像力を抑圧し、韓国では大衆が認める『一つの歴史』だけを教え、洗脳された反日、反中テロリストを育てようというのか」とした上で「インターネットが、人民裁判時に振り回したという愚衆の鎌と棒になりつつある」「(中国風の小道具に対する韓国国民の)過剰反応こそ、すでに東北工程が成功している証拠なのかもしれない。種族主義的で愚かな愛国心があふれている」などと批判したという。

イ教授はまた、別の投稿で「(劇中で)世宗大王が中国餃子を食べたことが問題視されているらしいが、世宗は代表的な中華思想を信奉した親中君主だった」とも主張したという。

これを受け、韓国のネット上では「中国がキムチを自国のものと主張している時期だということを忘れないで」「歴史の専門家じゃないのなら黙っててほしい」「芸術の自由と歴史歪曲の区別もできない人がどうやって教授になったの?」「それなら伊藤博文が実は裏で朝鮮の民衆を救っていたというファンタジードラマを作ってもいいかもね」とイ教授の主張に対する反論が相次いでいる。

その他「イ教授の主張は正しいかもしれない。けど歴史の流れはそうじゃない」「親中・反中、親日・反日が問題なのではなく、歴史の歪曲が問題」などの声も上がっている。(翻訳・編集/松村)

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