25日に開催されたサッカーの国際親善試合、日本代表対韓国代表選で、韓国代表が着用していたユニフォームの胸部分に日本の国旗が入っていたことが注目を浴び、物議を醸している。26日、韓国・中央日報が伝えた。

韓国代表は25日、横浜・日産スタジアムで行われた日本との国際親善試合で0対3の完敗を喫した。記事によると、韓国ではその直後から、韓国代表のユニフォームに韓国と日本の国旗が並んで入っていることに対し、不満の声が上がっている。韓国大統領府の国民請願掲示板にまで「サッカー韓国代表のユニフォームに日の丸が付いていることを理解できますか？」という題名の文章が投稿されたという。日本代表のユニフォームには日本の国旗しか付けられていない。

これに対し、大韓サッカー協会は「これまでも韓国代表は国際親善試合においてユニフォームに両国の国旗や試合名を入れていた」とし、「試合を記念する意味はもちろん、選手同士でユニフォームを交換する文化などを考慮して入れている」と説明。日本代表が日本の国旗のみ入れたことについては、「相手国の意思であり、義務ではない」と述べている。

実際に韓国代表は2020年11月に豪州へ遠征した際も、メキシコとカタールとの試合において、それぞれのチームの国旗をユニフォームに入れており、2018年のワールドカップ（W杯）ロシア大会でも、対戦チームの国旗を並べて入れていたという。

この記事を見た韓国のネットユーザーは、「この程度のことにいちいち目くじらを立てるのはやめよう」「そんなことより、もっとまともな試合をしてほしい」「また反日騒動か。韓国人はなぜこんなに心が狭いんだろう。私が日本人だったとしてもあきれる」「ユニフォームを作っているスポンサー（韓国はナイキ、日本はアディダス）の方針の違いという、ちゃんとした理由があるのに」「ワールドカップロシア大会の時も付けてたなら、騒ぐ意味がない」など、比較的冷静な反応を見せている。

一方で「義務じゃないなら、わざわざ日の丸を入れなければいい」「日本へ友好姿勢を示すために、きっと政府が指示して入れさせたんだろ」「試合の中継を見ている間も、スコアより気になって不快だった。あのユニフォームに許可を出したのは誰だ？」など、根強く反発する声も見られた。（翻訳・編集/丸山）