Record China 2021年3月29日(月) 11時20分
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フィギュアスケートの世界選手権男子シングルで銅メダルを獲得した羽生結弦がぜんそくの発作を起こしていたことが分かり、中国のファンから心配する声が上がっている。
フィギュアスケートの世界選手権(スウェーデン・ストックホルム)男子シングルで銅メダルを獲得した羽生結弦(26)が、持病であるぜんそくの発作を起こしていたことが分かり、中国のファンから心配する声が上がっている。
羽生は25日のショートプログラム(SP)で106.98点をマークしてトップに立ったが、27日のフリーではジャンプにミスが相次ぐなど精彩を欠き182.20点。トータル289.18点でネイサン・チェン(320.88点)、鍵山優真(291.77点)に次ぐ銅メダルだった。
試合後、ロシアの大会ボランティアがSNSで羽生がフリーの前にぜんそくの発作を起こしてロシアのチームドクターに助けを求めていたとの内容を投稿。その情報を基にロシアのMatchTVが「羽生はぜんそくの発作を起こしていた」と報じた。その後に行われたインタビューで羽生も「ぜんそくの発作自体は、フリーの後にちょっと感じたかなと思った。終わってみたらちょっと苦しかったかなと思うくらい」と認めた。
中国のネットユーザーからは「やっぱりそうだったんだ」「登場した時から具合が悪そうだったよね。全日本の時とは全く違った」「自国の五輪出場枠のため、フィギュアスケート界のため、あらゆる苦しみを背負っている」「心が痛む。早く家に帰ってゆっくり休んでほしい。もう十分すごいよ」といった声のほか、「(演技に影響したということを)どうしても認めないおバカさん(泣)」「本当は試合前に発作が起きていたんだと思う。(羽生のコメントは)自分に言い訳しない姿勢の表れ」「(演技後に感じたという)あなたのコメントを疑うことを許してください。演技の前から明らかに様子がおかしかったもの。言い訳したくないのは分かるよ。あなたをとてもリスペクトしています」など、実際は試合前に発作が出ていたのではとの声も多く上がっている。
中国のポータルサイト・網易に掲載された記事は、「大逆転が起きた原因が判明した」として羽生のぜんそくの発作について伝えた。また、「会場入りが遅くなり、急いでウォーミングアップをこなした」こと、「ジャージではなく衣装のままでウォーミングアップをした」こと、「非常にいらいらしたような様子でマスクを外した」こと、「演技に合わせて頭髪をセットしていなかった」ことなどは、いずれもいつもの羽生のルーティーンではなかったと指摘。「試合前の異様さを振り返ると、その一つ一つが(ぜんそくの発作を起こしていたという理由と)合致する」とした。
さらに、羽生が大っぴらにこのことを言わなかった理由について、「こうした外的な要因を言えば、すべて『言い訳』になるという彼の信念からだろう。どんなミスも(羽生にとっては)『自分のせい』なのである」と分析。「羽生は血が流れる傷に包帯を巻き、鎮痛剤を飲んですべての試合に挑む戦士。真のヒーローに『かわいそう』という言葉はいらない」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
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