日産が中国で開発のコンセプトカーを発表、現地化重視で「脱日本」へ―中国メディア

Record China    2014年5月1日(木) 11時28分

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30日、日産は北京モーターショーで、若者のライフスタイルに合わせ開発されたコンセプトカー「ラニア・コンセプト」を世界初公開した。写真は東京モーターショー。

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2014年4月30日、日産は北京モーターショーで、若者のライフスタイルに合わせ開発されたコンセプトカー「ラニア・コンセプト」を世界初公開した。同車種は「伝統的な理念の突破」と位置付けられ、日産としては初めて中国から世界に発表するコンセプトカーとなった。科技日報が伝えた。

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これは日産の中国市場に対する重大な戦略調整となった。日産のアンディ・パーマーCPLO(チーフプラニングオフィサー)は取材に応じた際に、中国で開発された自動車を全世界に普及させると語った。

パーマー氏は、「当社は、世界最大の消費者になりつつある、80年代生まれの若者がもたらす市場を重視している。中国の80年代生まれの若者は2億4000万人に達する。この人口は日本の2倍、英国の4倍に相当する。彼らの考えを重視しようとせず、西側諸国のモノをそのまま中国にもたらすのであれば、市場チャンスを失うだろう」と指摘した。

この理由により、日産は中国で開発した自動車を、世界市場に普及させようとしている。「ラニア・コンセプト」は中国のデザイナーが中国人消費者向けに開発・生産したもので、最終的に全世界に流通する。「ラニア・コンセプト」は、日産のブルーバードの精神・血統を引き継ぐ。

パーマー氏と共に取材に応じた東風有限公司の関潤(グワン・ルン)総裁は、「日産は現地化、特に管理層の現地化を強化する必要がある。ラニア・コンセプトは、現地開発・現地製造・現地管理を採用した例だ」と説明した。

パーマー氏は、「東風日産の新ブランドのヴェヌーシアは、日産の付属ブランドではなく、非常に重要な市場チャンスを担っている。ヴェヌーシアはすべての細分化市場で、日産ブランドの空白を埋める。当社は競合他社よりも、合弁会社の自主ブランドの発展を支持している」と語った。

日産は中国の人材の世界への融合に取り組み始めている。パーマー氏は、「当社は中国の考えを尊重し、中国の管理者を米国に転勤させている。当社は中国の役員が、中国の観点をその他の市場にもたらし、未来のより良い発展戦略に貢献することに期待している。この手法は、当社がその他の市場で推進しているグローバル人材管理戦略でもある」と述べた。

日産は現在、電気自動車(EV)の開発に全力で取り組んでいる。パーマー氏は、「当社は世界のEV市場で47%のシェアを占めている。リーフはすでに11万台を販売しており、今年は昨年よりも販売が大きく伸びる。これはEVの流れが強まっていることを示している。EVは将来的に最も発展著しい市場になり、中国市場がその中で高い比率を占めるようになる。今後5年内に、中国のEV市場に非常に大きな変化が生じる。当社が見込んでいるもう一つの技術の流れは、自動運転だ。当社は自動運転車の量産化を初めて公言した企業だ。自動運転車は飛行機の自動操縦と同じようになる必要がある。パイロットは離着陸時だけ制御すればよく、高空飛行はすべて自動操縦になる。当社は現在、このような自動運転が可能な自動車を開発中で、来年にもプロジェクトの開発段階を終え、実用化に向けた開発の段階に入る。2020年には、1台目の量産化自動運転車が市場に投入される」と話した。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/武藤)

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