インドは中国の植民地になったのか―インドメディア

Record China    2021年4月5日(月) 9時20分

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インドのニュースサイトのThePrintは1日、「インドは中国の植民地になったのか。輸出入を見ると、そう思われる」とする記事を掲載した。

インドのニュースサイトのThePrintは1日、「インドは中国の植民地になったのか。輸出入を見ると、そう思われる」とする記事を掲載した。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)が2日、その内容を要約して次のように伝えている。

インドでは過去数年間、中国向け輸出が増加する一方で、中国からの輸入は減少している。両国間で取引されている品目を詳しく見ると、二国間貿易が不平等であることが分かる。専門家によると、2014-15年から19-20年までの貿易額は、低価値の原材料の輸出と高価値の製造品の輸入が、インドと中国の貿易関係を特徴づけていて、これはインド独立前の植民地支配者であった英国との関係に似ている。この貿易パターンは、過去6年間のインドの中国向け輸出額が、中国からの輸入額の5分の1にすぎないことを意味している。

19-20年までの6年間のインドの中国向け輸出額の平均が約130億ドルであるのに対し、中国からの輸入額の平均は約660億ドルだ。インドの中国向け輸出は、魚や香辛料などの食品から、鉄鉱石、花こう岩、石油製品などにまで及ぶ。中国からの輸入は、電気機械設備やその他の機械器具が大半を占めている。専門家は、このパターンが近い将来、大幅に変化する可能性は低く、新型コロナウイルス感染症による現会計年度に見られる変化の一部は「短命」である可能性があると指摘している。

インド輸出組織連盟のアジャイ・サハイ事務局長は、「現在の貿易パターンはインドの製造能力を反映している」とし、「国内の需要を満たすために、完成品を中国から輸入している。例えば、インドの通信革命では、中国から通信機器や携帯電話の大規模な輸入が見られた。インドの産業がまだ初期段階にある間、中国は電子ハードウエア市場を支配している」と述べている。

著名な歴史研究者のビパン・チャンドラ氏は著書で、「英国人が当時、インドで推進した自由貿易政策によって、インドからの原材料の過剰な輸出が見られたが、それに対応する経済見通しに改善は見られなかった」と述べている。

ジャワハルラール・ネルー大学社会科学部経済研究計画センターのビスワジット・ダール教授は、「インドと中国の間の貿易パターンは、植民地時代の貿易パターンだ」とした上で、「インドの産業は、中国との競争に耐えられなかったため、インドにあった限られた製造能力はすべて侵食された。世界の工場である中国は、製造業を発展させるために原材料と低レベルの中間投入を必要としていて、インドはその供給者になっている」と述べている。(翻訳・編集/柳川)

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