「韓国は祖国で日本は母国」鹿児島名誉総領事に15代・沈壽官が就任

Record China    2021年4月7日(水) 16時20分

拡大

1月に韓国の鹿児島名誉総領事に任命された15代・沈壽官の工房に名誉総領事館が開設されることになり、6日に開館式が行われた。写真は鹿児島の風景。

1月に韓国の鹿児島名誉総領事に任命された15代・沈壽官(大迫一輝さん)の工房(日置市東市来町美山)に名誉総領事館が開設されることになり、6日に開館式が行われた。4月7日、韓国・東亜日報が報じた。

記事によると、開館式には約20もの報道機関が取材に訪れた。開館式で李熙燮(イ・ヒソプ)駐福岡総領事は「2020年11月から任命作業を進めてきたが、日韓関係の悪化のため延期を覚悟していた」とし、「両国が迅速に任命手続きを終えたのは、それだけ関係改善への意欲が高いことを意味する」と述べた。鹿児島県の塩田康一知事も、「名誉総領事館の開館を機に、鹿児島県と韓国の交流が深まることを望む」と語ったという。

「沈壽官」は、豊臣秀吉による朝鮮出兵の際に朝鮮から連れて来られた陶工にルーツを持つ、薩摩焼の陶芸家の名跡である。明治維新の頃に名をはせた12代・沈壽官の功績を称え、子孫はそれ以来「沈壽官」という名を継承。15代・沈壽官の父親である14代・沈壽官も1989年に名誉総領事に任命されたが、2019年6月に亡くなったという。

東亜日報のインタビューに対し15代・沈壽官は、「徴用工や輸出規制の問題により日韓の国民感情が悪化しており、任命を受け入れるかどうか迷ったが、父に対する敬意や日韓関係の改善に少しでも役に立ちたいという思いから引き受けた」と語った。

また「私にとって韓国は『祖国』であり、日本は『母国』だ。日韓関係が悪いと夫婦げんかを見ているような気持ちになる」と発言。「政府間や企業間では体面や利益が重要だが、個人間では利益を気にせず友人になれる」「私の役割は、韓国を愛する日本人や日本を愛する韓国人を一人でも多くつくること」と話したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「日韓関係を夫婦や兄弟に見立てること自体、韓国を日本のものと見なしているように感じる」「国籍も名前も日本人なのに、何を言っているんだ」「別れてしまえば他人よりも疎遠になるのが夫婦」「日本の蛮行が続いているだけなのに、何が夫婦げんかだ」「夫婦げんかなどと言って、日本へ強引に連れていかれた初代・沈壽官に申し訳なく思わないのか?」「東亜日報にとっては日本は母みたいな国なんだろうな」など、発言の内容に反発する声が多く寄せられている。(翻訳・編集/丸山

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携