対中輸出の復活を強く求めるオーストラリア、中国側の「受け入れ姿勢」は見られず―米華字メディア

Record China    2021年4月14日(水) 5時20分

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政治的な原因で対中輸出が大幅に低下したオーストラリアで、中国との貿易を改めて盛んにしようと動きが出ている。今のところ、中国側の動きは見られない。写真はオーストラリア最大の都市、シドニー。

米国に拠点を置く華字メディアの多維新聞は11日付で、政治的な原因で対中輸出が大幅に減少したオーストラリアで、中国との貿易を改めて盛んにしようとする動きが出ていると紹介する記事を発表した。しかし今のところ、中国側の「受け入れ姿勢」は見られないという。

記事によると、オーストラリアのダン・ティアン貿易・観光・投資大臣は10日、中国とオーストラリアの外交関係には一部の困難が存在すると述べた上で「中国政府と中国企業、ならびに中国社会などと改めて広範な関係を樹立する際には、「チーム・オーストラリア」を結成する必要があると述べた。

ただし、ティアン大臣によると、オーストラリア経済界の上層部が懸命に努力し続けているが、重要性を持つ貿易代表団の中国訪問は、「まだその時ではない」という。政府としては、「中国側からの招待があって初めて、中国に代表団を送ること」ができるのであり、中国側からの招待はまだないからだ。ティアン大臣は現状について「両国の閣僚級の接触が、われわれがまず選択する方法だ」と述べたという。

ティアン大臣は7日、オーストラリアアジア協会とオーストラリア商業委員会が共同で作成した、自国企業、政府、学会が「チーム・オーストラリア」として、アジア貿易を拡大する方策について論じたリポートを発表していた。

同リポートは、オーストラリアは、現在は29%である国内総生産(GDP)に占める輸出の割合を、2030年には35%にまで引き上げるべきと論じた。リポートが示したGDPに占める輸出の比率の拡大を現状の数字にあてはめれば、オーストラリアの輸出額を1100億ドル(約12兆円)以上、増加させるものという。

同リポートは、オーストラリアと中国は緊張関係にあるが、中国地区はそれでも「オーストラリア経済の生きる鍵」となると強調した上で、コロナウイルス感染症による海外旅行の制限が解除されれば、「ハイレベル貿易代表団」を訪中させるべきと提案した。リポートは訪中させる代表団については14年の、オーストラリアのアボット首相(当時)が、オーストラリアの指導的な経済人や各州の指導者600人などを自ら率いて訪中した超大型貿易代表団に類似したものになると説明した。

オーストラリアにとって中国は現在も最大の貿易相手国であり、単一商品としては輸出規模が最も大きな鉄鉱石にとっての最大の市場でもある。中国は20年末に、オーストラリア産のワインについて、暫定的な反ダンピングの措置を決定した。それ以外に、オーストラリア産の大麦、石炭、牛肉、ロブスター、木材なども中国側により、関税あるいは別の方式による制裁対象になったという。

記事によると、オーストラリア外務貿易省の役人が3月下旬、連邦議会上院に対して、オーストラリアと中国の貿易摩擦が激烈になって以来、ほぼすべての業界で対中貿易額が40%低下したと説明した。オーストラリアが20年に中国により徴収された関税は200億ドル(約2兆円)以上に達したという。(翻訳・編集/如月隼人

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