「ハイソな生活に必要な費用」上海が香港を抜いて世界トップに―スイス金融機関調べ

Record China    2021年4月13日(火) 5時20分

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スイスのプライベート・バンク「ジュリアス・ベア」によると、「ハイソ(裕福)な生活をするために必要に費用」で、上海は香港を抜いて世界で最も高額な都市になった。写真は上海市内の様子(撮影:馬聡)。

スイスのプライベート・バンク「ジュリアス・ベア」がこのほど発表した「世界の富とライフスタイルのリポート 2021」によると、「ハイソ(裕福)な生活をするために必要に費用」について、上海は香港を抜いて世界で最も高額な都市になった。

リポートは、アジア太平洋地域は依然として、裕福な生活のために必要な金銭が最も多い地域と説明。中でも金銭が多く必要な都市は上海、東京、香港だが、「上海は香港を抜いて、世界のトップに出た」と説明した。同リポートは世界25都市についての調査をまとめたものだが、上海市はトレッドミル(ランニング・マシン)、高級な食事などで、高級商品が世界平均を大きく上回っていると指摘した。

また、上海では過去1年間に住宅価格がドル建てで6%上昇し、世界平均の1%を大きく上回ったと紹介。上海市の不動産価格は景気刺激策と借入コストの低さの影響を受けており、2021年にも住宅価格は5%上昇すると予想されているという。また、中国が新型コロナウイルス肺炎による影響から回復した最初の主要経済国であり、20年後半に再び成長を開始したことも、高級品市場に弾みをつけたという。

リポートが掲載したグラフによると、上海市における価格が世界平均より大きく上回った商品は、トレッドミルや高級な食事以外にも、自動車、ビジネスクラスの高級運賃、レーシックによる視力補正、弁護士費用などがある。上海市でトレッドミルを購入する場合、世界の他の場所より2万ドル(約200万円)も多く支払わねばならない場合があり、弁護士費用は世界で最も高額という。

逆に上海市での価格が平均を下回ったのは、自転車、婦人用バッグ、婦人用靴、生命保険などだった。婦人用バッグや婦人用靴については、輸入関税やその他の税金の引き下げにより、相対的に低価格になったという。(翻訳・編集/如月隼人

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